帝国データバンクの調査によると、2026年7月の飲食料品値上げは2,566品目、通年では14,902品目にのぼり、5年連続で年間1万品目超えとなる見通しです。8月単月でも1,898品目が値上げ予定とされています。正直、これを全部追いかけるのは無理ですし、意味もありません。
そこで今回は「①構造的に上がり続けている(一過性でない)」「②常温で長期保存できてリピートする」「③重い・かさばるなどAmazonで買う合理性がある」の3つの基準で絞り込みました。結果として今回は2品だけになりましたが、数を先に決めていないのでこれが正直な結果です。逆に「値上がりしたけど今は待った方がいい」ものも1つ紹介します。
| 項目 | 品目数 |
|---|---|
| 2026年7月の値上げ | 2,566品目 |
| 2026年8月の値上げ予定 | 1,898品目 |
| 2026年通年の累計見込み | 14,902品目(5年連続で年1万品目超え) |
出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年7月)
買うべき2品
1. コーヒー(レギュラー・インスタント)

アラビカ種のコーヒー生豆の国際相場は、円換算で2025年2月に1kgあたり1,420円という記録的な高値をつけました。2026年6月時点では943円程度まで落ち着いていますが、それでも平時水準(600円前後)の約1.5倍という高止まりです。ブラジルの天候不順による供給減に加え、この円換算コストには円安も直接乗ってくる構造なので、短期的に平時の水準へ戻る材料は見当たりません。
出典:Trading Economics コーヒー先物価格データ(1ドル=161円換算・2026年7月時点のレート)より作成。生豆の国際相場ベースで店頭価格そのものではありません
直近では史上最高値から3割以上下げてきていますが、それでも平時の1.5倍という水準です。ここでは大容量パックで単価が下がりやすい銘柄を1つずつ挙げます。
レギュラーコーヒー派には「AGF ちょっと贅沢な珈琲店」のレギュラーコーヒー(600gの大容量パック)を選んでいます。理由は単純で、業務用に近い量目なので1杯あたりの単価が下がりやすく、焙煎の癖が強すぎないので毎日飲んでも飽きにくいからです。AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラーコーヒー(600g)をAmazonで見る
インスタント派には「ネスカフェ ゴールドブレンド」の詰め替え用パックをすすめます。瓶を買い直さず中身だけ補充できるので1gあたりの実質コストが下がりますし、ゴミも減ります。ネスカフェ ゴールドブレンド 詰め替え用をAmazonで見る
2. サバ缶

日本近海のサバ漁は、黒潮大蛇行による海水温の変化や資源管理上の漁獲枠見直しが重なり、獲れる量そのものが構造的に減っています。漁獲枠が前年から大幅に絞り込まれた海域もあり、輸入サバへの依存も強まっているため、原料価格の上昇が続きやすい状態です。缶詰は常温保存でき賞味期限も長いので、ストックする実利がはっきりしている品目です。
出典:日本経済新聞 サバ漁獲枠に関する報道より作成(来期の大西洋さば漁獲枠はさらに48%削減予定)
缶詰好きの間で定番になっている「伊藤食品 美味しい鯖 水煮」の24缶セットを挙げます。脂の乗りが安定していて外れが少なく、まとめ買いすると1缶あたりの単価も下がるので、値上がり局面のストック候補として理にかなっています。伊藤食品 美味しい鯖 水煮(24缶セット)をAmazonで見る
今は待った方がいい1品:チョコレート・ココア製品

カカオ豆の国際相場は、円換算で2024年12月に1kgあたり2,078円という記録的な高値をつけましたが、2026年に入って西アフリカの天候回復もあり、55%以上下落して625円前後まで戻っています。店頭のチョコレート価格には原料調達から数か月〜半年ほどのタイムラグで反映されるため、まだ高値時のコストを引きずった価格のままの商品も多いのが実情です。今買い急ぐより、値下がりの反映が進む今後半年ほどを見てから判断しても遅くない品目なので、ここではあえてリンクは貼りません。
出典:日本経済新聞 カカオ価格下落に関する報道(1ドル=161円換算・2026年7月時点のレート)より作成。ピークから55%以上下落、生豆の国際相場ベースで店頭価格そのものではありません
いつまでに買うべきか
メーカーの値上げは「出荷価格」の話で、Amazon上の販売価格は旧価格で仕入れた在庫が残っている間はそのまま据え置かれ、在庫が切れた時点で新価格に切り替わります。つまり「値上げ発表日」ではなく「旧価格在庫が売り切れる前」が実質的な買い時です。気づいた時にはもう新価格になっていた、ということも珍しくないので、コーヒーとサバ缶は動くなら早めをおすすめします。
まとめ
2026年8月だけでも1,898品目が値上げ予定とされていますが、今回の基準に当てはまったのはこの2品でした。網羅はしていないので、気になる人は普段よく買う食品を「構造要因があるか」「保存が効くか」の2点で自分でも見てみてください。