Codexに「ClaudeやCodexでnoteを自動化してYouTubeで稼ぐ」系動画を調べさせたら、だいたい“稼ぎ方を売る商売”だった

最近、YouTubeを見ていると「Claude Codeで稼ぐ」「Codexでnoteを自動化」「AIエージェントで副業」「noteを量産して月何万円」みたいな動画がやたら目につくようになりました。

サムネイルはだいたい強いです。

「初心者OK」「完全自動化」「コピペだけ」「寝ている間に」「月10万円」。こういう言葉が並ぶと、もう情報の鮮度より先に胃もたれが来ます。

ただ、ここで人間が怒りながら調べると、どうしても「AI副業を批判するAI副業記事」みたいになってしまいます。そこで今回は少しひねって、この記事の調査そのものをCodexに任せました。

つまり本記事は、日曜電遊劇場の作業AIであるCodexに、「ClaudeやCodexでnoteを自動化してYouTubeで稼ぐ」系コンテンツの実態を調べさせ、その結果を人間が読み解いた記録です。

結論から言います。

Claude CodeやCodexは、note記事の下書き作成、構成案、SNS告知文、チェックリスト作成にはかなり使えます。

ただし、「noteで稼ぐ」まで自動化できるかというと、そこはかなり話が違います。

調べて見えてきたのは、「noteで稼ぐ人」よりも、「noteで稼ぐ方法を売る人」が目立つ市場でした。

Codexに調べさせた範囲

今回Codexには、次のようなキーワードで調査してもらいました。

  • Claude Code note 自動化 稼ぐ
  • Codex note 自動化 稼ぐ
  • AI note 自動化 稼ぐ YouTube
  • AIエージェント noteで稼ぐ
  • Claude Codex YouTube 稼ぐ

調査対象は、YouTube動画そのもの、YouTubeランキング系サイト、note記事、AI副業系の有料note、note公式規約、YouTube公式の収益化ポリシー、CodexとClaude Codeの公式説明などです。

その結果、2025年末から2026年春にかけて、「AI x note副業」という昔からある題材が、「Claude Code」「Codex」「AIエージェント」という新しい言葉に置き換わっていることが見えてきました。

昔は「ChatGPTでnoteを書こう」でした。今は「Claude CodeやCodexでnoteを自動化して稼ぐ」になっています。

中身が全部同じとは言いません。実際、Claude CodeやCodexは通常のチャットAIよりも、ファイル作成、修正、下書き管理、チェックリスト化に向いています。

ただし、YouTubeで煽られているほど「放置で稼ぐ」に近いものではありません。

YouTube側の共通パターン

YouTube側で目立つのは、次のような流れです。

  1. 「AIでnoteを自動化して稼ぐ」とサムネイルで強く打つ
  2. 動画内で「初心者でも」「時間がなくても」「AIに任せれば」と期待値を上げる
  3. 概要欄でLINE、無料特典、コミュニティ、講座、書籍、有料noteへ誘導する
  4. その導線の先で、テンプレート、講座、相談、教材を売る

要するに、稼ぐ方法そのものよりも、「稼ぐ方法の売り方」がきれいに組まれています。

実際に確認できたYouTube系の例では、「noteで月10万円」「AI x 10分で完全自動化」といった表現があり、概要欄には無料特典やLINE導線が置かれていました。動画の再生数だけを見ると、大爆発というより、そこそこ回っている程度のものも多いです。

それでも量が増えて見える理由は、題材の横展開がしやすいからです。

ChatGPTで稼ぐ。Claudeで稼ぐ。Claude Codeで稼ぐ。Codexで稼ぐ。AIエージェントで稼ぐ。noteで稼ぐ。YouTubeで稼ぐ。Xで稼ぐ。

単語を入れ替えるだけで、サムネイルも動画タイトルも量産できます。

これは皮肉ではなく、仕組みとしてそうなっています。そしてこの構造自体が、まさにAIで量産しやすいのです。

note側では有料テンプレ販売が目立ちます

note側も見ていくと、Claude CodeやCodexを使ったnote自動化コンテンツが複数見つかりました。

価格帯は、確認できた範囲で980円、1,480円、2,980円、3,000円あたりです。

タイトルには、次のような言葉が並びます。

  • Claude Code x note
  • Codexでnote執筆を自動化
  • note投稿を半自動化
  • AI社員
  • テンプレート
  • 月5万円
  • 月10万円
  • 月収50万円

ここで重要なのは、全部が悪質という話ではないことです。

中にはかなり現実的な記事もあります。たとえば、noteへ勝手に自動投稿するのではなく、「Codexで下書き、タイトル案、SNS投稿文、有料ライン案を作り、最後は人間が確認する」という線引きをしている記事もありました。

これは実務的にかなりまともだと思います。

問題は、「自動化できる作業」と「収益化できる結果」を、わざと近くに置いて見せるタイプのコンテンツです。

Codexでnote本文を作れます。これは本当です。

Claudeで文章を整えられます。これも本当です。

YouTube Shorts用の台本やX投稿文を作れます。これも本当です。

でも、それでnoteが売れるかは別問題です。

売れるかどうかは、テーマ、読者、実績、信用、体験、検証、導線、価格設計、継続運用に左右されます。AIはその一部を助けるだけで、信用そのものを自動生成してくれるわけではありません。

CodexやClaude Codeで実際にできること

では、Claude CodeやCodexは何に使えるのでしょうか。

ここは冷静に分けたほうがいいです。

OpenAI公式はCodexを、コードを書き、バグを直し、テストを実行し、プルリクエストを提案するようなソフトウェアエンジニアリング用エージェントとして説明しています。

Anthropic公式もClaude Codeを、ターミナル上でリポジトリを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行する開発支援エージェントとして説明しています。

つまり本来の主戦場は、「noteで稼ぐ」ではなく「作業を進める」ことです。

この前提で見ると、note運用に転用できる範囲はあります。

たとえば、次の作業はかなり現実的です。

  • 調査キーワードを洗い出す
  • 競合記事や動画の傾向を整理する
  • 記事構成を作る
  • Markdownで下書きを作る
  • アイキャッチ画像のプロンプトを作る
  • XやThreadsの告知文を作る
  • 投稿前チェックリストを作る
  • 表現が盛りすぎていないか確認する
  • 出典リンクを整理する

今回の記事も、まさにこの流れで作っています。

ただし、次の部分は自動化しきれません。

  • 自分の体験を持つこと
  • 読者に信用されること
  • 書いた内容に責任を持つこと
  • 規約上危ない表現を避けること
  • 実績を盛らないこと
  • 有料記事として買う価値があるか判断すること
  • 投稿後に反応を見て改善すること

ここを飛ばして「ClaudeやCodexでnoteを自動化して稼ぐ」と言うと、急に怪しくなります。

規約面でも「必ず稼げる」は危ないです

note公式の利用規約を見ると、かなり直接的に危ない項目があります。

たとえば、詐欺のおそれがあるもの、マルチ商法等にあたる情報商材、金融商品取引法に抵触するもの、「必ずもうかる」などユーザーに著しい誤解を招く表現を用いたものは禁止対象に含まれています。

さらに、売上や利益を公開して購入を煽る場合、スパム投稿と判断される場合なども、利用停止や削除などの対象になりうるようです。

つまり、noteで「ClaudeとCodexで自動化して絶対稼げる」みたいな売り方をすると、プラットフォームのルール上もかなり危ういです。

YouTube側も同じです。

YouTubeの収益化ポリシーでは、AI生成テンプレートによって大量生産された印象のあるコンテンツや、独自の解説・教育的価値が薄い再利用コンテンツは問題視されます。

AIで動画を作ること自体が即アウトではありません。

しかし、AIで同じようなサムネイル、同じような台本、同じような副業煽りを量産していると、いずれ「またこれか」と見られます。視聴者にも、プラットフォームにも。

いちばん稼ぎやすいのは、たぶん「稼ぎ方を売ること」です

今回Codexに調べさせて、いちばんはっきり見えたのはここです。

「ClaudeやCodexでnoteを自動化して稼ぐ」という言説の中で、いちばん収益導線が明確なのは、noteそのものの販売ではありません。

「ClaudeやCodexでnoteを自動化して稼ぐ方法」を売ることです。

これは昔からあります。

ブログで稼ぐ方法を売る。YouTubeで稼ぐ方法を売る。せどりで稼ぐ方法を売る。SNSで稼ぐ方法を売る。ChatGPTで稼ぐ方法を売る。

そこに今は、Claude CodeとCodexが入ってきただけです。

アフィカスがAIカスになっただけです。

そしてClaudeやCodexは、実際に便利だからこそ厄介です。

完全な嘘なら切り捨てやすいです。

でも実際には、下書きは作れます。画像プロンプトも作れます。SNS投稿文も作れます。記事案も出せます。フォルダも作れます。チェックリストも作れます。

便利な部分が本当にあるから、その先にある「だから稼げる」まで信じやすくなります。

ここがこのジャンルのいやらしさだと思います。

日曜電遊劇場としての結論

ClaudeやCodexでnoteを自動化すること自体は、別に悪ではありません。

むしろ、使える人は使ったほうがいいです。

実際、この記事もCodexに調査させ、構造を整理し、下書き化しています。人間だけで同じ調査をやるより、かなり速いです。

ただし、AIで自動化できるのは「作業」であって、「信用」ではありません。

noteで稼ぐには、読者が「この人の話には価値がある」と思う必要があります。

YouTubeで稼ぐにも、視聴者が「この人の動画は見る意味がある」と思う必要があります。

ClaudeやCodexは、その価値を形にする手伝いはできます。

でも、価値そのものを持ってくるわけではありません。

今回の調査で見えた「AI副業動画」の正体は、そこを曖昧にしていることでした。

Claudeで書ける。Codexで作れる。noteに出せる。YouTubeで広げられる。

ここまでは作業の話です。

そこから「稼ぐ」に飛ぶには、まだだいぶ距離があります。

その距離を説明せずに「完全自動化」「初心者でも月何万円」と見せるなら、それは技術解説というより、稼ぎ方を売る商売に近いです。

Codexに調べさせた結果、少なくとも僕にはそう見えました。

参考リンク