2026年8月7日、ついにこの日がやってきました。コナミデジタルエンタテインメントより、『幻想水滸伝 STAR LEAP』が本日配信開始となりました。シリーズにとって実に14年ぶりとなる完全新作、しかもシリーズ初のスマートフォン向けタイトルです。まずは何より、配信開始おめでとうございます。
この記事では、ネタバレや攻略要素には一切触れません。あくまで「配信開始をお祝いする」「ゲームの魅力を紹介する」ことに絞って、公式に発表されている情報だけを頼りに書いています。長年のファンの方はもちろん、「名前は聞いたことがあるけれど、幻想水滸伝がどんなシリーズか知らない」という方にも読んでいただけたらうれしいです。
「幻想水滸伝」ってどんなシリーズ?
『幻想水滸伝』は、コナミが1995年に第1作を発売して以来、長く愛されてきたRPGシリーズです。中国の古典小説「水滸伝」をモチーフに、主人公が各地を旅しながら「108星」と呼ばれる仲間たちを集め、やがて大きな戦乱に巻き込まれていく、というのが大まかな共通コンセプトです。
単に敵を倒して物語を進めるだけでなく、集めた仲間たちと共同で「本拠地」を作り上げたり、大規模な軍勢同士がぶつかり合う戦争シミュレーションパートがあったりと、ひとつの作品の中にいろいろな遊びが詰まっているのが特徴です。人と人との出会いや別れを重厚に描くストーリーの評価も高く、今なお名作として語り継がれています。
自分にとっての「幻想水滸伝II」
シリーズの中でも、自分が特に思い入れが強いのは『幻想水滸伝II』です。何度も繰り返し遊んだ作品なので、この場を借りて少しだけ思い出話をさせてください(もちろん物語の中身には触れません)。
まず夢中になったのが、108星の仲間集めです。攻略情報など今ほど気軽に見られない時代に、噂や断片的なヒントを頼りに全国各地を歩き回り、一人また一人と仲間を見つけていく過程が本当に楽しかったのを覚えています。最後の一人が見つかったときの達成感は、今でもはっきり思い出せるくらいです。
数ある仲間の中でも、自分が一番気に入っていたのは”韋駄天のスタリオン”です。エルフというと物静かで神秘的なイメージを持たれがちですが、スタリオンはそのイメージを良い意味で裏切る、底抜けに明るく気さくな性格の持ち主。とある街で逃げ足勝負を挑んで勝つと仲間になるという、ひと味違った加入イベントも印象的でした。戦闘に入れば圧倒的な素早さで真っ先に動き、身の軽さを活かした立ち回りができる頼もしい存在で、気づけばいつもパーティに入れていたのを覚えています。
ストーリーの重厚さにも強く心を揺さぶられました。詳しい展開は伏せますが、仲間との絆や、別れ、立場の違いによるすれ違いといった人間ドラマの描き方が、当時プレイしていた自分にとってはとても衝撃的で、「RPGでここまで感情を動かされるのか」と実感した最初の作品でもあります。
そしてもうひとつ忘れられないのが、戦争シミュレーションパートと一騎討ちです。通常のRPGパートとはまったく違う頭の使い方をする戦略パートで、自分が集めてきた仲間たちが一つの軍勢として戦場に立つ姿には、それまでのRPGにはない高揚感がありました。あの緊張感は、他のゲームではなかなか味わえないものだったと思います。
そんな思い入れのあるシリーズの完全新作が、14年の時を経て、しかもスマートフォンという誰もが手に取りやすい形で帰ってきた。これがどれだけ感慨深いことか、同じくシリーズを追いかけてきた方にはきっと伝わるのではないかと思います。
『幻想水滸伝 STAR LEAP』はどんなゲーム?
ここからは公式に発表されている情報をもとに、『STAR LEAP』がどんなゲームなのかを紹介します。
本作はシリーズの正史に連なる完全新作で、これまでのシリーズ作品と同じ世界・同じ歴史の上で描かれる、新たな「108星」の物語です。真の紋章である「変化の紋章」を巡って、シリーズ史上最大規模ともいわれるキャラクター群像劇が展開されるとのことです。過去シリーズをすでに遊んだことがある方には歴代作品とのつながりを感じられる作りになっているようですし、今回が初めてという方でも新しい物語として楽しめる内容になっているようです。
プラットフォームはiOS・Androidで、基本プレイ無料(アイテム課金制)。あわせてSteam版のリリースも予定されています。ドット絵のキャラクターたちが躍動する演出や、シリーズらしい戦略性のあるバトルシステムも注目されているポイントです。
公式サイト:幻想水滸伝 STAR LEAP 公式サイト
公式X(旧Twitter):@GensoSuikodenSP
公式PVを見てみる
言葉で説明するより、実際の映像を見ていただいたほうが早いと思います。公式から公開されているPVを2本紹介します。
オープニングアニメーション
バトルトレーラー
雰囲気だけでも伝わるでしょうか。世界観の作り込みや、シリーズらしいドット絵の躍動感が味わえる映像になっています。
STAR LEAPで再会できる、あの頃の仲間たち
配信前日の8月6日に放送された公式番組「幻想水滸伝Live vol.7」では、過去シリーズのキャラクターが『STAR LEAP』に登場することも発表されました。ネタバレではなく公式発表済みの情報なので、ここでも少し紹介させてください。
登場が明らかになっているのは、初代『幻想水滸伝』の主人公(”解放の継承者”、CV:佐藤元さん)と、『幻想水滸伝III』のジーン(”深淵の紋章師”、CV:甲斐田裕子さん)です。さらに初回イベント「解放軍の旗の下に」には、『幻想水滸伝II』のオデッサやフリックも登場するとのこと。自分が一番思い入れの強い作品のキャラクターが、新しい物語の中でまた動いている姿を見られるというのは、当時のファンとして本当に感慨深いポイントです。過去作を遊んだことがある人ほど、思わずニヤリとする瞬間が多そうです。
気になった方へ、シリーズ各作品は今どこで遊べる?
ここまで読んで過去シリーズが気になった方のために、現在それぞれの作品がどこで遊べるかも簡単にまとめておきます。
幻想水滸伝I・IIは、2025年3月発売の「幻想水滸伝I&II HDリマスター」で遊べます。Steam・Switch・Switch2・PS5・PS4・Xbox Series X|S・Xbox Oneと幅広いプラットフォームに対応しているので、今からでも気軽に始められます。
一方で幻想水滸伝III・IV・Vは、現時点でリマスターやリメイクが発表されていません。IIIはPS3の「PS2アーカイブス」としてダウンロード購入できます(PS3本体が必要)が、IV・Vは中古のPS2ソフトを探すしかないのが現状です。この3作こそ、いちファンとしていつかリマスターが出てほしいと切に願っています。
『STAR LEAP』はiOS・Android(基本プレイ無料)で配信中、Steam版のリリースも予定されています。『百英雄伝』はPS5・PS4・Xbox Series X|S・Xbox One・Switch・PC(Steam/Epic Gamesストア)と、ほぼすべての主要プラットフォームに対応しています。
もっとサクサク遊びたい方へ
『STAR LEAP』は基本プレイ無料で誰でも気軽に始められるのが魅力ですが、ドット絵の演出やエフェクトがなかなか凝っているぶん、手持ちの端末によっては動作が少し重く感じられることもあるようです。iOS版の公式動作環境ではRAM4GB以上が目安とされていますが、これはあくまで最低ライン。高設定でもサクサク動かしたいという方は、余裕を持ってハイエンドチップを積んだ機種を選んでおくとより快適に楽しめそうです。
本気で動作の快適さを求めるなら、ゲーミングスマホ専業ブランドREDMAGICのような機種も選択肢に入ります。現行最新モデルのREDMAGIC 11S Proは、最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5チップに加えて、水冷システム「AquaCore」を搭載しているのが特徴です。スマホは長時間の高負荷プレイで発熱すると性能が自動的に抑えられてしまう(サーマルスロットリング)ことがありますが、水冷なら性能が落ちにくく、快適さが長続きしやすいという明確な強みがあります。7,500mAhの大容量バッテリーと144Hzの高リフレッシュレート表示にも対応しています。
価格は256GB版で149,800円。一般的なハイエンド機よりは高く感じますが、そのぶん中身は完全にゲーム用途へ振り切った専用設計です。『STAR LEAP』のような負荷の高いスマホゲームを高設定・長時間で遊び倒したい、というプレイスタイルなら、性能が落ちにくいぶん価格に見合う機種だと言えます。

REDMAGIC 11S Pro 256GB — 149,800円
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もちろん『STAR LEAP』のためだけに買い替える必要はまったくありません。いま使っている端末で動作の重さが気になったときの選択肢のひとつとして、頭の片隅に置いてもらえれば十分です。
STAR LEAPの攻略・リセマラ、はじめに何をすればいい?
攻略情報やリセマラのやり方、最初に何をすればいいかを調べてこの記事にたどり着いた方もいるかもしれません。ですが、この記事ではあえてそうした案内はしないでおこうと思います。
というのも、『幻想水滸伝』というシリーズは、最短ルートを効率よくなぞることよりも、旅の途中でどんな仲間に出会い、その一人ひとりをどう活かすかを楽しむゲームだと思うからです。攻略サイトで最初から正解ルートを知ってしまうのも一つの遊び方だとは思いますが、個人的には、最初に出会ったキャラクターを「これも何かの運命だ」と思って、まずは使ってみることをおすすめしたいです。ゲームの世界に没頭していれば、次にどこへ向かえばいいかも、自然とわかってくるはずです。
まだ見ぬ仲間との出会いを、誰かの攻略情報で先取りしてしまうのは、実はちょっともったいないことなのかもしれません。初めて仲間になった瞬間の驚きや嬉しさこそ、このシリーズならではの醍醐味です。それこそが『幻想水滸伝』らしい遊び方ではないでしょうか。
もっと世界観を知りたい人へ(攻略本ではなく「設定・世界観」の本)
『STAR LEAP』はシリーズの正史とつながる作品なので、これを機に過去作の世界観に触れてみるのもおすすめです。ここで紹介するのは攻略本ではなく、あくまで用語やキャラクター、世界の設定を知るための資料集です。ネタバレが気になる方は、無理に読まなくても本編の魅力は十分に伝わる作品ですので、気になった方だけチェックしてみてください。
幻想水滸伝大辞典
初代『幻想水滸伝』と『幻想水滸伝II』を中心に、国名・地名・モンスター・武器・アイテムなど、シリーズの世界を形作る用語を網羅した辞典です。約1500語収録というボリュームで、シンダルアルファベットや大きな戦争の年表なども載っており、じっくり世界観に浸りたい人向けの一冊です。
幻想水滸伝 極 大事典
初代からシリーズ後期の作品まで、シリーズ全体を横断してまとめた決定版の大事典です。1作品だけでなくシリーズ全体を俯瞰して世界観を振り返りたいという方に向いています。
幻想水滸伝 I・II HDリマスター 108星キャラクターガイド
2025年のHDリマスター版発売にあわせて、新紀元社から刊行された最新のキャラクター資料集です。もともと初代『幻想水滸伝』『幻想水滸伝II』発売当時に出ていたガイドを、HDリマスター版対応でリニューアルしたもの。108星それぞれのキャラクター紹介に加えて、当時の開発スタッフのコメントも収録されており、キャラクター単位でじっくり世界観に浸りたい人には特におすすめです。
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幻想水滸伝の魂を受け継ぐ『百英雄伝』
『幻想水滸伝』つながりでもう一つだけ紹介させてください。『百英雄伝(Eiyuden Chronicle: Hundred Heroes)』というタイトルをご存じでしょうか。KONAMIの作品ではありませんが、長年幻想水滸伝シリーズを手掛けてきた村山吉隆氏をはじめとする開発陣が独立して立ち上げた、いわば「精神的続編」にあたる作品です。2020年に実施されたKickstarterクラウドファンディングでは当時のビデオゲーム部門で最高調達額を記録し、大きな話題になりました。2024年4月23日に発売され、100人を超える仲間集めや本拠地作りなど、幻想水滸伝ファンにはたまらない要素が詰め込まれています。『STAR LEAP』とあわせて、こちらもぜひチェックしてみてください。
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舞台版もU-NEXTで見放題に、そして自分も同時視聴しました
実はこの『幻想水滸伝』、2025年12月には舞台化もされています。舞台「幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-」は東京・京都で上演され、脚本・演出は中屋敷法仁氏。この公演のライブ配信映像を再編集したものが、2026年7月17日からU-NEXTで見放題独占配信中です。気になる方はこの機会にU-NEXTへの加入を検討してみてはいかがでしょうか。
そして少し宣伝になりますが、自分が運営している同時視聴YouTubeチャンネル「日曜電遊劇場」でも、先日この舞台「幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-」を一緒に観る配信を行いました。一緒に観た気分を味わいたい方は、下記のアーカイブを再生しながら同時視聴していただくのもおすすめです。
【同時視聴】舞台「幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-」を一緒に観る|日曜電遊劇場
まとめ
14年という長い時間を経て、しかもスマートフォンという新しい形で帰ってきた『幻想水滸伝』。長年のファンにとっては待ちに待った完全新作ですし、初めて触れる方にとっては、このシリーズに出会う新しい入り口になるはずです。
基本プレイ無料で気軽に始められるのも魅力です。この記念すべき配信開始の日に、あらためて『幻想水滸伝 STAR LEAP』、そして『幻想水滸伝』シリーズに、おめでとうとありがとうを伝えたいと思います。