連載「AI時代にIT業界に求められるスキルや人材は何か」で進めている、AquaDraftの運用をAIで自動化するプロジェクトの成果物です。実際に作成した基本設計書(文書番号 ADO-BD-001)を、体裁を変えずそのまま公開しています。本文が「である調」なのは、社内で使う設計文書の様式に合わせているためです。
この文書は、全18業務を工程まで分解し、それぞれを人がやるのかAIがやるのか、AIがやるならどの機能をどう設定するのかを確定させたものです。これで自動化の設計が一区切りになります。
プロジェクトの経緯はAI時代にIT業界に求められるスキルや人材は何か -実践編 #1-、上位の文書は要求分析書(ADO-RA-001)、要件定義書(ADO-RD-001)、プロジェクト計画書(ADO-PP-001)をご覧ください。
文書管理情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文書番号 | ADO-BD-001 |
| 文書名 | AquaDraft Ops Automation 基本設計書 |
| プロジェクト名 | AquaDraft Ops Automation |
| 版数 | 1.2 |
| 作成日 | 2026年9月2日 |
| 最終更新 | 2026年9月2日 |
| 作成者 | Claude |
| 承認者 | やまかずさん(オーナー) |
| 上位文書 | ADO-RD-001 要件定義書 |
改訂履歴
| 版数 | 日付 | 変更者 | 変更内容 |
|---|---|---|---|
| 1.2 | 2026-09-02 | Claude | オーナーの承認により、定期タスク8件のスパンと起動時刻を確定し、すべて登録した。5.2を登録結果の一覧に改め、月次の実現方法と書き込み先の分担を明記。これに伴いOPEN-B10を解消し、OPEN-B01の原因を特定して残作業をオーナーの操作へ移した |
| 1.1 | 2026-09-02 | Claude | オーナーの指摘により、機能と工程の紐づけを是正。4章の使う機能の列を名前まで書き下し、5章を名前付きの全数一覧に改め、網羅性の確認(5.9)を追加。整備状況に「道具のみ」を新設し、道具の有無と無人起動の有無を分離。実態との食い違い3点(プラグインの不存在、定期タスクの登録数、道具の呼び出し方)を訂正 |
| 1.0 | 2026-09-02 | Claude | 初版。全18業務を工程まで分解し、工程ごとの担当、実行の場、使う機能を確定。運用でリポジトリを使わない決定(2026-09-01)を反映 |
1. この文書の位置づけ
1.1 目的
本シリーズはここまで3本の文書を公開してきた。要求分析書で「今どうなっているか」を洗い出し、要件定義書で「何をどこまで自動化するか」を定め、プロジェクト計画書で「いつ誰が何を作るか」を並べた。
残っているのは一つである。それをClaudeのどの機能を使い、どのように設定して動かすのか。本書はそれを定める。
1.2 設計完了の条件
本プロジェクトにおける「自動化の設計が完了した」の定義は、オーナーが2026年8月30日に言葉で定めている。以下がその条件である。
- 自動化を全体フローで洗い出す
- それぞれ詰める
- 漏れ抜けをチェックする
- Claudeがやるのか、オーナーしかできないのかを、すべてのタスクで確認する
- 全体フローが決まったら、それをClaudeのどの機能を使って、どのように設定するのかを決める
この5つが揃って、自動化の設計として完了である。本書の執筆時点での達成状況は次のとおりである。
| 条件 | 対応する文書 | 状態 |
|---|---|---|
| 全体フローで洗い出す | ADO-RA-001 3.2(業務一覧BIZ-01からBIZ-18) | 完了 |
| それぞれ詰める | ADO-RA-001 3.3から3.7、ADO-RD-001 3.1 | 完了 |
| 漏れ抜けをチェックする | ADO-RA-001 1.1改訂履歴(3業務の追補) | 完了 |
| すべてのタスクで担当を確認する | 本書 4章および6章 | 完了 |
| どの機能をどう設定するか | 本書 4章および5章 | 完了 |
1.3 本書を書くに至った経緯
正直に記録しておく。設計が完了する前に、個別の実装へ着手していた。回帰テストの整備、候補素材の調査、優先順位付けを順に作っては「完了しました」と報告していた。さらに「最初の自動化」という、計画書のどこにも存在しない作業単位を自分で作り、それを現在地として報告していた。
オーナーからの指摘は明確だった。設計の完了条件は既に言葉で定めてあり、その最後の一項目が埋まっていない。埋まっていないものを飛ばして実装を進めれば、何を作っているのかを誰も承認できない。
もう一つ原則がある。承認は目に見える形のものに対してしか出せない、というものである。作業用に作ったマークダウンファイルは根拠にならない。決まったことは、記事か会話で示す。本書を公開文書として出すのはそのためである。
版数1.1で、もう一度同じ性質の指摘を受けた。初版は、工程の側に「スキル」「手元のスクリプト」と機能の種類しか書いておらず、どのスキルか、どのスクリプトかを名指ししていなかった。機能の側の一覧も工程を網羅していなかった。つまり、機能と工程が紐づいていなかった。「どの機能をどう設定するか」という条件は、種類を書けば満たされるものではない。名前で指して、両方向から辿れて初めて満たされる。
紐づけを詰める過程で、初版の記述が実態と食い違っている箇所も3つ見つかった。プラグインを作成済みと書いたが存在しないこと、定期タスクとして登録できているのは1件だけであること、道具の呼び出し方が実物と違うことである。いずれも版数1.1で訂正した。
1.4 関連文書
| 文書番号 | 文書名 | 本書との関係 |
|---|---|---|
| ADO-RA-001 | 要求分析書 | 業務一覧と現行フローの出典 |
| ADO-RD-001 | 要件定義書 | AI評価カテゴリ・自動化分類・承認ルールの出典 |
| ADO-PP-001 | プロジェクト計画書 | 作業単位(WBS)とスケジュールの出典 |
2. 設計の前提
2.1 三つの軸を分ける
「自動化する」という一語には、性質の違う三つの決めごとが混ざっている。これを分けないまま議論すると、機能名だけが飛び交って何も決まらない。本書では以下の三軸に分けて設計する。
| 軸 | 決めること | 具体例 |
|---|---|---|
| 実行の場 | いつ、何をきっかけに起動するか | 週に一度の定期実行、ファイルを書いた直後、オーナーが呼んだとき |
| 載せる中身 | 起動した先で何をするか | スキルの手順、スクリプト、プロンプト |
| 状態の置き場 | 結果をどこに残すか | 手元のログファイル、公開ページ、WordPressの記事 |
同じ「素材の候補を調べる」でも、週に一度勝手に走るのか、オーナーが呼んだときだけ走るのかで設計は変わる。実行の場を先に決め、そこへ中身を載せる順序で設計する。
2.2 実行の場の候補
実行の場になり得るものを、追加費用の少ない順に並べる。
| 実行の場 | 起動のきっかけ | 追加費用 | オーナーの操作 | 本設計での位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| フック | 特定の操作の直前・直後 | なし | 不要 | 記録の取りこぼし防止に使う |
| 定期タスク | 曜日と時刻 | なし | 不要 | 背骨として使う |
| セッション | オーナーが呼んだとき | なし | 必要 | 判断を挟む工程に使う |
| ルーティン(クラウド) | 曜日と時刻 | なし | 不要 | 見送り(2.3) |
| Cowork | オーナーが呼んだとき | なし | 必要 | 画面操作が要る工程の候補 |
| GitHub Actions | コードの変更時 | なし | 不要 | 運用では使わない(2.5) |
| 外部サービス | 個別 | 発生する | 個別 | 制約CON-07により原則不採用 |
2.3 背骨は定期タスク
自動化の背骨を、手元の環境で動く定期タスクに置く。ルーティン(クラウドで動く定期実行)ではない。根拠は二つある。
一つ目は、クラウドからAquaDraftのリポジトリへアクセスする権限の要求が拒否されたことである。非公開リポジトリのため、クラウド側の実行環境がコードを取得できない。
二つ目は、クラウドからは手元の認証情報ファイルが読めないことである。ブログの投稿にもWordPressへの接続にも認証が要る。その値は手元にしか置いていないし、置き場所を変えるつもりもない。
したがって、週に一度勝手に走る仕組みは手元の定期タスクで作る。この判断は2026年8月30日に確定した。
2.4 無人化という言葉の二つの意味
本プロジェクトの最終ゴールは、オーナーがいなくてもAquaDraftの運営が回ることである。ここで「無人」には二つの意味があり、必要なのは後者である。
- パソコンが起動していなくても動くこと
- オーナーが手を動かさなくても動くこと
前者を満たすにはクラウドが要るが、2.3の理由で今は成立しない。後者は手元の定期タスクで満たせる。パソコンが起動していれば、オーナーが何もしなくても処理は進む。本設計は後者を目標に置く。
2.5 リポジトリを運用に使わない
2026年9月1日にオーナーから確定した指示である。要旨を記す。
- AquaDraftのリポジトリはアプリ本体のためのものであり、アプリそのものに関係しないものは一切置かない
- 理由はセキュリティと管理の両面である
- 自動化はあくまで運用の話であり、アプリ本体とは無関係である
- 今回の自動化の運用ではリポジトリを使わなくてよい
- 運用の記録が要るなら、手元にログとして残せばよい
これは設計に直接効く。運用の状態、候補素材の一覧、実行ログ、テストの結果は、いずれもリポジトリの外に置く。コードの変更をきっかけに動く仕組み(GitHub Actions)も、運用の実行の場としては採用しない。アプリのコードに対する既存のテスト設定は、アプリ側の設備としてそのまま残す。
2.6 状態の置き場
置き場は三つに限定する。
| 置き場 | 置くもの | 参照する人 |
|---|---|---|
| 手元のログ | 実行の記録、候補の一覧、テスト結果、バックアップの検証結果 | Claude |
| 運用ボード(Artifact) | 現在地、今週やったこと、止まっているもの | オーナー |
| WordPress | 公開する設計文書、記事、告知 | 読者とオーナー |
3. 使う機能と使わない機能
3.1 使う機能
| 機能 | 三軸での役割 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 定期タスク | 実行の場 | 週次と月次の起動。8件の全数は5.2にある |
| スキル | 載せる中身 | 手順の固定。素材追加、リリースノート、週次レポート、記事執筆 |
| フック | 実行の場 | 操作の直後に記録を残す。取りこぼしの防止 |
| Artifact | 状態の置き場 | 運用ボード。オーナーが見る面 |
| 手元のスクリプト | 載せる中身 | 判断の要らない機械的な処理。差分抽出、圧縮、通しテスト |
| セッション | 実行の場 | 判断を挟む工程。オーナーとのやりとりが要るもの |
3.2 使わない機能と理由
| 機能 | 使わない理由 |
|---|---|
| ルーティン(クラウド) | 非公開リポジトリへのアクセスが拒否され、手元の認証情報も読めない(2.3) |
| GitHub Actions(運用目的) | 運用でリポジトリを使わない決定による(2.5) |
| 有料の外部サービス | 制約CON-07により追加費用を発生させない。3Dモデル化の外部サービスのみ既存契約の範囲で扱う |
| Cowork | 画面操作が必須の工程が確定するまで保留。現時点で必須と確定した工程はない |
| プラグイン(中身の配布単位) | スキルの数が少なく、まとめる必要が出ていない。差し替えの単位をそろえる必要が出た時点で作る |
4. 業務別の設計
4.1 表の読み方
以下、業務ID順に全18業務を工程まで分解する。各表の列は次の意味である。
- 担当は、その工程を誰が実施するか。Claude、機械(判断を伴わない自動処理)、オーナーの3種類
- 評価は、要件定義書2.2のAI評価カテゴリ。高信頼、中信頼、低信頼、自動化禁止
- 分類は、要件定義書2.3の自動化分類。Aは完全自動化、Bは下書きの後に承認、Cは条件超過時のみエスカレーション、Dは人間確認必須、Eは自動化しない
- 使う機能は、その工程を動かす機能の名前。名前は5章の一覧と一対一で対応する
- 整備状況は、その機能の現状
使う機能の列は、必ず名前まで書く。頭に付く語が機能の種類であり、同時に実行の場を示す。定期タスクとフックは無人で起動する。スキルとスクリプトは、呼ばれて動く中身である。
| 語 | 意味 |
|---|---|
| 定期タスク | 曜日と時刻で自動的に起動する。オーナーの操作が要らない |
| フック | 特定の操作の直後に自動的に走る |
| スキル | 手順を固定した中身。会話の中か、定期タスクから呼ばれて動く |
| スクリプト | 判断の要らない機械的な処理。手元に置く |
| セッション | 専用の機能を作らず、会話の中で私が実施する |
| 該当なし | オーナーが担う工程 |
| 未定 | 前提が決まっていないため、機能を決められない |
整備状況の語は以下のとおり使い分ける。道具があることと、無人で起動することは別である。この2つを1語で表すと実態がぼやけるため、分けて書く。
| 語 | 意味 |
|---|---|
| 実装済み | 中身があり、起動の仕掛けも揃っている。会話から呼ぶ工程は、中身があれば実装済みとする |
| 道具のみ | 中身は動くが、無人で起動する仕掛けが無い。呼べば動くが、放っておいても動かない |
| 一部実装 | 中身はあるが、工程の一部しか賄えていない |
| 未着手 | これから作る。前提は揃っている |
| 決定待ち | 前提が決まらないと作れない。7章に理由を記す |
| 道具不要 | 会話の中で実施でき、専用の機能を作る必要がない |
| 自動化しない | オーナーが担うと決めた工程 |
4.2 BIZ-01 素材追加
現行13工程のうち9工程をオーナーが担っている。本プロジェクトで最も改善余地の大きい業務であり、Phase 1の対象である。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 人気素材の調査 | Claude | 中信頼 | B | 定期タスク「月次の素材候補調査」とスクリプト「候補の登録」 | 登録済み |
| 2 既存素材との差分抽出 | 機械 | 高信頼 | A | 定期タスク「月次の素材候補調査」とスクリプト「差分抽出」 | 登録済み |
| 3 追加対象の選定 | Claude | 低信頼 | C | 定期タスク「月次の素材候補調査」とスクリプト「候補の並べ替え」 | 登録済み |
| 4 参考情報の収集 | Claude | 中信頼 | D | スキル「素材追加」 | 実装済み |
| 5 画像生成の試行 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「画像生成の実行」 | 実装済み |
| 6 クオリティ判定 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし。スクリプト「生成結果の一覧化」が候補を並べるところまで | 自動化しない |
| 7 3Dモデル化 | Claude | 中信頼 | B | 未定。外部サービスとの自動連携の可否が未検証 | 決定待ち |
| 8 モデルの受け渡し | 廃止 | 該当なし | 該当なし | 工程10へ統合し、工程として消滅 | 完了 |
| 9 モデルの圧縮 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「モデルの圧縮」 | 未着手 |
| 10 AquaDraftへの実装 | Claude | 中信頼 | B | スキル「素材追加」 | 実装済み |
| 11 動作確認 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「確認手順と可否の記録」とスクリプト「通し回帰テスト」 | 実装済み |
| 12 本番反映 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 13 告知 | Claude | 中信頼 | BからC | スキル「リリースノート」 | 一部実装 |
工程1から3は、道具はできているが起動する仕掛けが無い。つまり私かオーナーが呼ばなければ動かない。工程13は、ブログへの投稿はできるが、SNSの認証が無いため媒体によっては投げられない。
4.3 BIZ-02 不具合修正
検知経路がオーナーの目視のみである点が最大の弱点である。利用者からの報告経路は、BIZ-18と共通の受付経路に依存する。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 不具合の検知 | 機械 | 高信頼 | A | 定期タスク「月次の回帰テスト」とスクリプト「通し回帰テスト」 | 登録済み |
| 2 利用者からの報告の受付 | 機械 | 高信頼 | A | 未定。BIZ-18と共通の受付経路 | 決定待ち |
| 3 再現 | Claude | 高信頼 | A | セッション | 道具不要 |
| 4 原因の特定 | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 5 修正 | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 6 回帰テスト | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「通し回帰テスト」 | 実装済み |
| 7 オーナーへの報告 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「運用ボードへの反映」 | 一部実装 |
| 8 本番反映 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
4.4 BIZ-03 UI改修・機能追加
2026年7月末で機能とUIは一段落しており、現在の発生頻度は低い。要望の集約経路が無いため、次の改修の起点が存在しない状態である。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 要望の集約 | Claude | 中信頼 | B | 定期タスク「週次の課題棚卸し」 | 決定待ち |
| 2 実装方針の下書き | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 3 採否の判断 | オーナー | 低信頼 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 4 実装 | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 5 動作確認 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「通し回帰テスト」 | 実装済み |
| 6 ヘルプの追随 | Claude | 中信頼 | B | スキル「ヘルプ追随」。BIZ-14と共通 | 未着手 |
| 7 本番反映 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
定期タスクは2026年9月2日に登録した。ただし工程1が拾う先の受付経路は決まっていないため、この工程だけは動かしても要望を集められない。受付経路が決まるまで決定待ちのままである。
4.5 BIZ-04 課題・改善案の管理
記録がコミットメッセージのみであり、意思決定の経緯が追跡できない。運用でリポジトリを使わない決定により、置き場は手元のログと運用ボードになる。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 材料の収集 | 機械 | 高信頼 | A | フック「作業記録の追記」 | 未着手 |
| 2 課題の起案 | Claude | 中信頼 | B | 定期タスク「週次の課題棚卸し」 | 登録済み |
| 3 優先順位づけ | オーナー | 低信頼 | D | 該当なし。運用ボードに並べるところまで | 自動化しない |
| 4 起票と追跡 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「運用ボードへの反映」 | 一部実装 |
| 5 完了の記録 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「運用ボードへの反映」 | 一部実装 |
4.6 BIZ-05 告知(SNS)
3媒体とも配信の認証を持っていない。文面を作るところまでは自動化できるが、投げる先が無い。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 告知対象の抽出 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「告知対象の抽出」 | 未着手 |
| 2 媒体別の文面生成 | Claude | 中信頼 | B | スキル「リリースノート」 | 実装済み |
| 3 画像の用意 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「画像生成の実行」 | 一部実装 |
| 4 配信 | Claude | 中信頼 | C | 未定。各媒体の認証が無い | 決定待ち |
| 5 反応の記録 | Claude | 中信頼 | B | 未定。取得手段が無い | 決定待ち |
4.7 BIZ-06 ブログ記事作成
本シリーズを含め、既に回っている業務である。投稿の経路と認証が手元に揃っているため、18業務のうち最も自動化が進んでいる。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 題材の決定 | Claude | 中信頼 | B | 定期タスク「週次の記事計画」 | 登録済み |
| 2 下書き | Claude | 中信頼 | B | スキル「記事執筆」(種類ごとに複数) | 実装済み |
| 3 公開 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「記事の投稿」 | 実装済み |
| 4 反応の確認 | Claude | 高信頼 | A | BIZ-07の工程1と同じ機能を使う | 決定待ち |
工程1は、版数1.1の時点では手順の下書きだけがあり登録していなかった。2026年9月2日に登録し、毎週日曜の朝に自動で起動するようにした。
4.8 BIZ-07 アクセス解析の確認
数値の取得手段が決まっていない。ここが決まらないと、BIZ-06の工程4も止まる。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 数値の取得 | 機械 | 高信頼 | A | 未定。取得手段が無い | 決定待ち |
| 2 集計 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「アクセス数値の集計」 | 未着手 |
| 3 異常の検知 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「アクセス数値の集計」。しきい値で判定 | 未着手 |
| 4 対応要否の判断 | Claude | 低信頼 | C | 定期タスク「週次の運用レポート」。しきい値超過時のみオーナーへ上げる | 一部実装 |
4.9 BIZ-08 本番反映
要件定義書3.1で自動化の例外として固定した業務である。失敗時に復旧できないため、人間を残すこと自体が合理的な判断である。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 反映内容の整理 | Claude | 高信頼 | A | セッション | 道具不要 |
| 2 反映の実行 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 3 反映後の確認 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
4.10 BIZ-09 運用状態の把握
18業務のうち、無人で起動する仕掛けが揃っている唯一の業務である。ただし、起動しても運用ボードが更新されない事象が発生しており、原因は未解明である。9章に未決として記す。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 材料の収集 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「確認手順と可否の記録」が残す手元のログ | 実装済み |
| 2 レポートの生成 | Claude | 高信頼 | A | 定期タスク「週次の運用レポート」とスキル「週次運用レポート」 | 実装済み |
| 3 置き場への反映 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「運用ボードへの反映」 | 一部実装 |
| 4 解釈コメントの付与 | Claude | 中信頼 | B | スキル「週次運用レポート」 | 一部実装 |
4.11 BIZ-10 セキュリティに関わる変更
要件定義書3.1で自動化しないと固定した業務である。工程を分解しない。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全工程 | オーナー | 自動化禁止 | E | 該当なし | 自動化しない |
4.12 BIZ-11 ユーザー投稿レイアウトの受付・審査・掲載
受け口がメールのみで、応募を貯める仕組みも状態を追う仕組みも無い。見落とすと応募そのものが失われる。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 応募の受付 | 機械 | 高信頼 | A | 未定。現状はメールのみ | 決定待ち |
| 2 応募内容の記録 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「応募の記録」 | 未着手 |
| 3 データの検査 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「投稿データの検査」 | 未着手 |
| 4 掲載可否の審査 | オーナー | 低信頼 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 5 掲載 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 6 応募者への連絡 | オーナー | 自動化禁止 | D | スキル「問い合わせ対応」が下書きまで。送信はオーナー | 未着手 |
4.13 BIZ-12 多言語コンテンツの維持
多言語プラグインが無いため、記事1本につき日英2本の複製が手作業で発生している。まず日英の対応台帳が無いことが問題であり、そこから作る。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 日英の対応台帳の作成 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「日英対応台帳の作成」 | 未着手 |
| 2 未対応の検知 | 機械 | 高信頼 | A | 定期タスク「週次の多言語未対応検知」 | 登録済み |
| 3 訳出の下書き | Claude | 中信頼 | B | スキル「訳出」 | 未着手 |
| 4 公開 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「記事の投稿」 | 実装済み |
| 5 既知の不具合の修正 | Claude | 中信頼 | B | セッション。英語記事のタイトル文字化けと、英語応募フォームの日本語表示 | 道具不要 |
4.14 BIZ-13 辞典記事の維持
34本の記事がタイトルに価格を焼き込んでいる。価格の自動取得は禁止しているため、更新手段が存在しない。方針の決定が要る。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 対象の抽出 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「辞典対象の抽出」 | 未着手 |
| 2 本文の生成 | Claude | 中信頼 | B | スキル「記事執筆」 | 実装済み |
| 3 画像の用意 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「画像生成の実行」 | 一部実装 |
| 4 価格情報の扱い | オーナー | 低信頼 | D | 該当なし。自動取得が禁止のため方針の決定が要る | 決定待ち |
| 5 公開 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「記事の投稿」 | 実装済み |
4.15 BIZ-14 ヘルプページの追随
機能追加のたびに日英2枚の更新が必要だが、業務として定義されていない。最終更新は2026年7月9日である。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 変更の検知 | 機械 | 高信頼 | A | フック「ヘルプ更新の起票」 | 未着手 |
| 2 差分の下書き | Claude | 中信頼 | B | スキル「ヘルプ追随」 | 未着手 |
| 3 日英2枚への反映 | Claude | 中信頼 | B | スキル「訳出」。BIZ-12と共通 | 未着手 |
| 4 公開 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「記事の投稿」 | 実装済み |
4.16 BIZ-15 分類の整理(カテゴリ・タグ)
公開中の記事が意図しない分類に入っている。公開物の変更であるため、抽出は自動でも、適用の前に人間確認を挟む。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 現状の抽出 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「分類の抽出」 | 未着手 |
| 2 付け替え案の作成 | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 3 適用 | Claude | 中信頼 | B | スクリプト「記事の投稿」 | 実装済み |
4.17 BIZ-16 依存パッケージの更新と脆弱性対応
2026年8月30日の見直しで追加した業務である。現在は実施していない。脆弱性が公表されても気づく経路が無いため、発生時点の報告を義務とする。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 脆弱性と更新の検知 | 機械 | 高信頼 | A | 定期タスク「週次の脆弱性検知」。監査は npm の audit を直接呼ぶため、専用のスクリプトは作らない | 登録済み |
| 2 影響範囲の判定 | Claude | 中信頼 | B | スキル「影響範囲の判定」 | 未着手 |
| 3 更新の適用 | Claude | 中信頼 | B | セッション | 道具不要 |
| 4 回帰テスト | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「通し回帰テスト」 | 実装済み |
| 5 オーナーへの報告 | 機械 | 高信頼 | A | 共通機能「即時報告」 | 未着手 |
| 6 本番反映 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
4.18 BIZ-17 バックアップと復旧
同じく2026年8月30日の追加である。リポジトリの履歴以外にバックアップが存在せず、復旧手順も定義されていない。取得先の決定が要る。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 バックアップの取得 | 機械 | 高信頼 | A | 定期タスク「月次のバックアップ」。取得先は暫定 | 登録済み |
| 2 取得結果の検証 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「バックアップの検証」 | 未着手 |
| 3 復旧手順の維持 | Claude | 中信頼 | B | スキル「復旧手順の維持」 | 未着手 |
| 4 復旧の実行 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし | 自動化しない |
| 5 失敗時のオーナーへの報告 | 機械 | 高信頼 | A | 共通機能「即時報告」 | 未着手 |
4.19 BIZ-18 一般の問い合わせ対応
同じく2026年8月30日の追加である。掲載応募以外の窓口が存在しない。BIZ-11の応募窓口とは別の経路である。
| 工程 | 担当 | 評価 | 分類 | 使う機能 | 整備状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 問い合わせの受付 | 機械 | 高信頼 | A | 未定。窓口そのものが無い | 決定待ち |
| 2 内容の分類 | Claude | 中信頼 | B | スキル「問い合わせ対応」 | 未着手 |
| 3 回答の下書き | Claude | 中信頼 | B | スキル「問い合わせ対応」 | 未着手 |
| 4 返信 | オーナー | 自動化禁止 | D | 該当なし。下書きを承認のうえオーナーが送信 | 自動化しない |
| 5 課題としての起票 | 機械 | 高信頼 | A | スクリプト「運用ボードへの反映」。BIZ-04と共通 | 未着手 |
| 6 受信時のオーナーへの報告 | 機械 | 高信頼 | A | 共通機能「即時報告」 | 未着手 |
5. 機能の設定
5.1 この章の読み方
4章の各行は、使う機能を名前で指している。その名前は本章の一覧に一つずつ載っている。工程から機能を引くときは4章を、機能から工程を引くときは本章を見る。どちらからも辿れるようにするのが本章の役目である。
本章の各表には「担う工程」の列がある。ここに、その機能が受け持つ工程を全部書く。4章に書いてあって本章に出てこない機能や、本章にあって誰も使っていない機能は、存在してはならない。網羅の確認は5.9に記す。
2.1に記した三つの軸との対応は次のとおりである。
| 軸 | 対応する機能 |
|---|---|
| いつ起動するか(実行の場) | 定期タスク、フック、セッション |
| 何を載せるか(中身) | スキル、手元の道具、共通機能 |
| どこに残すか(状態の置き場) | 手元のログ、運用ボード、WordPress |
5.2 定期タスク
曜日と時刻で自動的に起動する。オーナーの操作は要らない。無人で回るかどうかは、この表がすべてである。
2026年9月2日、オーナーの承認により8件すべてのスパンと起動時刻を確定し、登録を終えた。
| 名前 | 起動 | 担う工程 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 月次のバックアップ | 毎月最初の日曜 06時36分 | BIZ-17の工程1 | 登録済み |
| 月次の回帰テスト | 毎月最初の日曜 06時50分 | BIZ-02の工程1 | 登録済み |
| 月次の素材候補調査 | 毎月最初の日曜 07時07分 | BIZ-01の工程1から3 | 登録済み |
| 週次の多言語未対応検知 | 毎週日曜 07時20分 | BIZ-12の工程2 | 登録済み |
| 週次の脆弱性検知 | 毎週日曜 07時40分 | BIZ-16の工程1 | 登録済み |
| 週次の課題棚卸し | 毎週日曜 07時49分 | BIZ-03の工程1、BIZ-04の工程2 | 登録済み |
| 週次の運用レポート | 毎週日曜 08時08分 | BIZ-07の工程4、BIZ-09の工程2 | 登録済み |
| 週次の記事計画 | 毎週日曜 08時19分 | BIZ-06の工程1 | 登録済み |
スパンの決め方
中身がどれだけ速く変わるかで決めた。毎日動かす理由のあるものは一つも無い。
週次に置いた5件は、1週間あれば見るべき差が出る。訳文の抜け、公表された脆弱性、失敗の記録、記事のネタは、いずれも週の単位で溜まる。
月次に置いた3件は、1週間では差が出ない。素材候補は、2026年8月29日から9月1日の4日間で3カテゴリを調べたが、素材として登録まで進んだのは2件である。調べる速さより取り込む速さのほうが遅く、週次にしても候補が積み上がるだけになる。回帰テストは素材を1件足すたびに通し実行の最後で自動的に走るため、定期の側は放置による腐りを拾う役割しか持たない。バックアップは、月1回でよいとオーナーが決めた。
日曜の朝に寄せた理由
読む場所は運用ボード1つ、読む日は日曜1日に揃える。8件を曜日で散らすと、オーナーが週に何度もボードを見に行くことになり、自動化した意味が薄れる。
日曜の朝は実績もある。週次の運用レポートは、この時刻に実際に起動している。
月次の3件も日曜に置いた。オーナーが日曜にパソコンを開いていれば、その日のうちに8件すべてが片づく。
月次をどう実現したか
cronは日付の指定と曜日の指定を「または」で読むため、毎月最初の日曜を式だけで書くことはできない。1日から7日までと日曜を並べて書くと、日曜以外の1日から7日にも起動してしまう。
そこで月次の3件も式は毎週日曜とし、中身の先頭で今日が1日から7日のあいだかどうかを判定させた。あてはまらない週は何もせずに終える。ログにも書かない。
書き込み先の分担
運用ボードへ書くのは、週次の運用レポート1件だけである。残りの7件は手元のログまでしか書かない。
同じページを複数のタスクが同時に書き換えると、後から書いたほうが前の内容を消す。ログは追記しかしないため、これが起きない。5.7に記した「手元のログはClaudeが読むもの、運用ボードはオーナーが読むもの」という分担とも合う。
順序は時刻で作った。収集の3件が先に走ってログへ書き、08時台の運用レポートがそれを読んでボードを書き、最後に記事計画がその朝の材料を使って案を出す。
起動時刻の端数について
表に書いた時刻は、指定した時刻に数分の幅を加えたものである。同じ時刻に一斉に起動しないよう、タスクごとに自動的にずらされる。順序が入れ替わらないよう、隣り合うタスクの間隔は10分以上とった。
パソコンが閉じていた場合、起動は取りこぼされない。次にパソコンとClaude Codeを開いた時点で走る。
5.3 スキル
手順を固定して、毎回同じ順序で実施させるための中身である。定期タスクから呼ばれたときも、会話の中で呼んだときも、同じ手順が走る。
| 名前 | 担う工程 | 状態 |
|---|---|---|
| 素材追加 | BIZ-01の工程4と10 | あり |
| リリースノート | BIZ-01の工程13、BIZ-05の工程2 | あり |
| 週次運用レポート | BIZ-09の工程2と4 | あり |
| 記事執筆(種類ごとに複数) | BIZ-06の工程2、BIZ-13の工程2 | あり |
| 訳出 | BIZ-12の工程3、BIZ-14の工程3 | 未着手 |
| ヘルプ追随 | BIZ-03の工程6、BIZ-14の工程2 | 未着手 |
| 影響範囲の判定 | BIZ-16の工程2 | 未着手 |
| 復旧手順の維持 | BIZ-17の工程3 | 未着手 |
| 問い合わせ対応 | BIZ-11の工程6、BIZ-18の工程2と3 | 未着手 |
スキルは現在、1つずつ独立して置いている。複数をまとめて配布する単位(プラグイン)は作っていない。数が増えて差し替えの単位をそろえる必要が出た時点で作る。前版でこれを作成済みと書いたが、誤りである。
5.4 フック
特定の操作の直後に自動的に走る。人が忘れても記録が残る点に価値がある。本設計では、記録の取りこぼし防止にのみ使う。
| 名前 | 起動のきっかけ | 担う工程 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 作業記録の追記 | ファイルを書いた直後 | BIZ-04の工程1 | 未設定 |
| ヘルプ更新の起票 | 機能追加の記録が入った直後 | BIZ-14の工程1 | 未設定 |
判断を挟む処理はフックに載せない。動作が止まる原因になるためである。
5.5 手元の道具
判断の要らない機械的な処理は、スクリプトとして手元に置く。運用の道具であり、AquaDraftのリポジトリには入れない(2.5)。
| 名前 | 担う工程 | 状態 |
|---|---|---|
| 候補の登録 | BIZ-01の工程1 | あり |
| 差分抽出 | BIZ-01の工程2 | あり |
| 候補の並べ替え | BIZ-01の工程3 | あり |
| 画像生成の実行 | BIZ-01の工程5、BIZ-05の工程3、BIZ-13の工程3 | あり |
| 生成結果の一覧化 | BIZ-01の工程6 | あり |
| 確認手順と可否の記録 | BIZ-01の工程11、BIZ-09の工程1 | あり |
| 通し実行 | BIZ-01の工程1から11をまとめて回す | あり |
| 通し回帰テスト | BIZ-01の工程11、BIZ-02の工程1と6、BIZ-03の工程5、BIZ-16の工程4 | あり |
| 記事の投稿 | BIZ-06の工程3、BIZ-12の工程4、BIZ-13の工程5、BIZ-14の工程4、BIZ-15の工程3 | あり |
| モデルの圧縮 | BIZ-01の工程9 | 未着手 |
| 運用ボードへの反映 | BIZ-02の工程7、BIZ-04の工程4と5、BIZ-09の工程3、BIZ-18の工程5 | 一部実装 |
| 告知対象の抽出 | BIZ-05の工程1 | 未着手 |
| アクセス数値の集計 | BIZ-07の工程2と3 | 未着手 |
| 応募の記録 | BIZ-11の工程2 | 未着手 |
| 投稿データの検査 | BIZ-11の工程3 | 未着手 |
| 日英対応台帳の作成 | BIZ-12の工程1 | 未着手 |
| 辞典対象の抽出 | BIZ-13の工程1 | 未着手 |
| 分類の抽出 | BIZ-15の工程1 | 未着手 |
| 依存関係の監査 | BIZ-16の工程1 | 未着手 |
| バックアップの検証 | BIZ-17の工程2 | 未着手 |
素材追加の道具は、アプリのリポジトリに入る設定ファイルを汚さないため、パッケージ管理の登録名を持たない。呼び出しは実行環境から直接行う。スキル「素材追加」に書いてある呼び出し方が実物と食い違っているため、9章に未決として記す。
5.6 共通機能「即時報告」
発生した時点でオーナーへ報告する義務のある工程が3つある。BIZ-16の工程5、BIZ-17の工程5、BIZ-18の工程6である。3つとも同じ仕掛けを使う。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 起動 | 各定期タスクまたは受付経路の中から、条件に当たった時点で |
| すること | オーナーへ通知し、同じ内容を手元のログと運用ボードにも残す |
| 担う工程 | BIZ-16の工程5、BIZ-17の工程5、BIZ-18の工程6 |
| 状態 | 未設定 |
週次のまとめを待たずに出す点が、運用レポートとの違いである。
5.7 状態の置き場
| 置き場 | 何を置くか | 誰が読むか | 状態 |
|---|---|---|---|
| 手元のログ | 実行の記録。1行1件で追記のみ。書き換えない | 私 | あり |
| 運用ボード | 現在地、今週やったこと、止まっているもの | オーナー | あり |
| WordPress | 成果物。記事と設計文書 | 読者とオーナー | あり |
手元のログは私が読むためのもの、運用ボードはオーナーが読むためのものであり、役割を分ける。運用ボードへ書くのは週次の運用レポート1件だけとし、残る7件の定期タスクは手元のログまでにとどめる。同じページを複数のタスクが同時に書き換えると消し合うためである。なお、定期タスクが起動しても運用ボードが更新されない事象が出ていた。原因は無人実行が権限の確認で止まることであり、9章に未決として記す。
5.8 認証情報
WordPressへの接続、投稿の経路、その他の認証は、手元の環境ファイルで一元管理する。値は本書にも記事にも会話にも出さない。クラウドからは読めないため、認証を要する処理はすべて手元で動かす。
5.9 網羅性の確認
4章の表に並ぶ行は、廃止した1行を除いて93である。この93行のうち、使う機能の列が空欄のものは無い。名前が入っていない行は次の3種類しかなく、いずれも全数を別の章に挙げてある。
| 列の値 | 意味 | 行数 |
|---|---|---|
| 該当なし | オーナーが担う工程 | 15 |
| 未定 | 前提が決まらず機能を決められない工程 | 7 |
| セッション | 会話の中で足り、専用の機能を作らない工程 | 9 |
残る62行は、すべて5.2から5.7のいずれかの名前を指している。逆に、5.2から5.7に載せた機能で、担う工程が空のものは無い。
オーナーが担う工程は6章のとおり16ある。上の表で15になっているのは、BIZ-11の工程6だけ下書きをスキルが担い、送信だけがオーナーに残るためである。前提が決まらない7行は、7章に挙げた7件の前提と一対一で対応する。
両方向で辿れることをもって、機能と工程が紐づいたとする。
6. 人間に残る工程
「Claudeがやるのか、オーナーしかできないのか」を全工程で確認した結果、オーナーに残る工程は以下の16である。これ以外の工程はすべて、私または機械が担う。
| 業務 | 工程 | 残す理由 |
|---|---|---|
| BIZ-01 素材追加 | 6 クオリティ判定 | 品質の根幹に関わる判断であり、承認必須 |
| BIZ-01 素材追加 | 12 本番反映 | 失敗時に取り返しがつかない |
| BIZ-02 不具合修正 | 8 本番反映 | 同上 |
| BIZ-03 UI改修・機能追加 | 3 採否の判断 | 製品の方向を決める判断 |
| BIZ-03 UI改修・機能追加 | 7 本番反映 | 失敗時に取り返しがつかない |
| BIZ-04 課題・改善案の管理 | 3 優先順位づけ | 何を先にやるかは意思決定 |
| BIZ-08 本番反映 | 2 反映の実行 | 失敗時に取り返しがつかない |
| BIZ-08 本番反映 | 3 反映後の確認 | 同上 |
| BIZ-10 セキュリティに関わる変更 | 全工程 | 常に人間が担うと固定 |
| BIZ-11 ユーザー投稿 | 4 掲載可否の審査 | 他人の創作物の可否判断 |
| BIZ-11 ユーザー投稿 | 5 掲載 | 公開物であり、取り消しが効かない |
| BIZ-11 ユーザー投稿 | 6 応募者への連絡 | 外部への送信 |
| BIZ-13 辞典記事の維持 | 4 価格情報の扱い | 運用方針そのものの決定 |
| BIZ-16 依存パッケージの更新 | 6 本番反映 | 失敗時に取り返しがつかない |
| BIZ-17 バックアップと復旧 | 4 復旧の実行 | 失敗時に取り返しがつかない |
| BIZ-18 一般の問い合わせ対応 | 4 返信 | 外部への送信 |
これに加えて、BIZ-01の工程4で使う情報の取得経路は、オーナーの承認したものに限る。経路そのものの承認は既に得ている。
残る工程の性質は3つに分かれる。取り返しのつかない操作、外部への送信、そして製品の方向を決める判断である。この3つ以外は人間に残さない。
7. 前提が解けるまで着手できない工程
4章で決定待ちとした工程を、待っている前提ごとにまとめる。いずれも「誰がやるか」は決まっており、「どこへ繋ぐか」が決まっていない。
| 待っている前提 | 影響する工程 | 決めるのは |
|---|---|---|
| 3Dモデル化の外部サービスと自動で繋げるか | BIZ-01の工程7 | オーナー |
| 問い合わせと不具合報告の受付経路をどこに作るか | BIZ-02の工程2、BIZ-03の工程1、BIZ-18の工程1 | オーナー |
| SNS3媒体の配信認証を用意するか | BIZ-05の工程4と5 | オーナー |
| アクセス解析の数値をどう取るか | BIZ-06の工程4、BIZ-07の工程1 | オーナー |
| ユーザー投稿の応募をどこに貯めるか | BIZ-11の工程1 | オーナー |
| 辞典記事の価格をどう扱うか | BIZ-13の工程4 | オーナー |
| バックアップをどこへ取るか | BIZ-17の工程1 | オーナー |
これらは私の側で決められない。外部との接続と費用に関わるためである。決まるまでは、当該工程を含む業務のうち、前提に依存しない工程だけを進める。
8. 設計完了の判定
1.2に記した5条件に対する、本書公開時点の判定である。
| 条件 | 判定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 全体フローで洗い出す | 完了 | ADO-RA-001 3.2に18業務 |
| それぞれ詰める | 完了 | 本書4章に全18業務を工程まで分解 |
| 漏れ抜けをチェックする | 完了 | 2026-08-30に3業務を追補済み |
| すべてのタスクで担当を確認する | 完了 | 本書4章および6章。空欄が無いことを5.9で確認 |
| どの機能をどう設定するか | 完了 | 本書4章で工程から機能を名指しし、5章で機能から工程を引けるようにした。両方向の網羅は5.9 |
5条件が揃った。これをもって自動化の設計を完了とする。ただし7章の7件は、オーナーの決定を待たなければ実装に進めない。設計としては担当と実行の場まで確定しており、接続先が決まり次第そのまま実装できる状態にしてある。
なお、本書の承認をもって設計完了とするかどうかは、オーナーの判断による。
9. 未決事項
| 番号 | 内容 | 決めるのは |
|---|---|---|
| OPEN-B01 | 定期タスクが起動しても、無人のまま権限の確認で止まり最後まで走らない。原因は特定済み。各タスクを一度だけ手動で実行し、その場で権限を通す操作が要る | オーナー |
| OPEN-B02 | 3Dモデル化の外部サービスと自動で繋げるか。既存契約の範囲で可能かを含む | オーナー |
| OPEN-B03 | 問い合わせと不具合報告の受付経路をどこに作るか | オーナー |
| OPEN-B04 | SNS3媒体の配信認証を用意するか | オーナー |
| OPEN-B05 | アクセス解析の数値をどう取るか | オーナー |
| OPEN-B06 | 辞典記事34本の価格情報をどう扱うか | オーナー |
| OPEN-B07 | バックアップをどこへ取るか。暫定で同じパソコンの中に取っているが、ディスクごと壊れたときには残らない | オーナー |
| OPEN-B08 | ユーザー投稿の応募をどこに貯めるか | オーナー |
| OPEN-B09 | スキル「素材追加」に書いてある道具の呼び出し方が実物と食い違っており、書いてあるとおりに打っても動かない | Claude(修正) |