AquaDraft Ops Automation プロジェクト計画書(ADO-PP-001)

文書番号ADO-PP-001版数1.10最終更新2026年9月1日現在Phase 1 素材追加業務の自動化
この記事について
連載「AI時代にIT業界に求められるスキルや人材は何か」で進めている、AquaDraftの運用をAIで自動化するプロジェクトの成果物です。実際に作成したプロジェクト計画書(文書番号 ADO-PP-001)を、体裁を変えずそのまま公開しています。本文が「である調」なのは、社内で使う設計文書の様式に合わせているためです。
この計画は完成品ではなく、進行に応じて書き換えていく文書です。予定が変わったこと自体も残していきます。
プロジェクトの経緯はAI時代にIT業界に求められるスキルや人材は何か -実践編 #1-、前提となる分析は要求分析書(ADO-RA-001)と要件定義書(ADO-RD-001)をご覧ください。

文書管理情報

項目 内容
文書番号 ADO-PP-001
文書名 AquaDraft Ops Automation プロジェクト計画書
版数 1.10
作成日 2026-08-20
最終更新日 2026-09-01
作成者 Claude(実行・分析担当)
承認者 プロジェクトオーナー(やまかず)
承認状態 未承認
機密区分 公開(WordPress上で公開管理する。秘匿値・個人情報は記載しない)
関連文書 ADO-RA-001 要求分析書、ADO-RD-001 要件定義書
更新方針 各Phaseの完了時および重要な決定の発生時に改版する(12章)

改訂履歴

版数 日付 改訂者 改訂内容
1.10 2026-09-01 Claude 10.2の止まっている点2件を撤回。優先順位の初回確認とForge起動・3Dモデル化を止まっている理由として計上していたが、前者は同日に提示済みであり、後者は5.3でオーナーが決定した経路の工程である。決定済みの事項を待ちとして数えた誤りを是正。WBS 1.7を完了に改め、10.3を更新
1.9 2026-09-01 Claude WBS 1.6 素材候補の調査の自動化と、WBS 1.7 優先順位付けルールの実装の完了を反映。石の候補25件を実データとして登録し、優先順位の並びまで通した。5.4、6章の成果物一覧、10.1、10.2、10.3を更新
1.8 2026-09-01 Claude WBS 1.4 回帰テストの自動実行の完了を反映。素材追加の通し実行へ組み込む形とし、素材を1件足せば必ず走るようにした。6章の成果物一覧、10.1、10.2、10.3を更新
1.7 2026-09-01 Claude 運用の変更履歴を手元の実行ログへ残す方針をオーナーが決定したため、6章と10.1へ反映。WBS 1.9 実行ログの記録が、変更履歴の唯一の記録場所になったことを明記
1.6 2026-09-01 Claude 運用自動化の成果物をリポジトリへ置かない方針を反映。リモートへの反映を前提とした記述を全面的に削除。WBS 1.4 回帰テストの自動実行を、GitHub上で動く実装を破棄して手元で走る形へ作り直す方針に変更。Phase 1の完了条件から自動実行の場所に関する含みを外す。10.2の止まっている理由からリモート未反映を削除。OPEN-11を完了。CON-07のコスト認識からリポジトリの自動実行時間を削除
1.5 2026-09-01 Claude オーナーが決定済みの事項を「決定待ち」として計上していた誤りを是正。OPEN-09(素材候補の取得経路)とOPEN-10(候補リスト2件の扱い)を完了に改め、10.2の止まっている理由から削除。WBS 1.6の依存と状態、5.4の判定理由を更新。重量指数の設定漏れ7件が2026-08-27に解消済みであることを5.3と10.3へ反映
1.4 2026-08-30 Claude 業務一覧の洗い出し漏れ3件の追補を反映(要求分析書1.1、要件定義書1.1)。Phase 0成果物の件数を更新。WBS 1.4から1.9の状態を実際のリポジトリと突き合わせて訂正。スコープ外の2業務を1.2に明記。Phase 2以降にFR-601からFR-611を割り当て。現在地(10章)を全面的に書き直し
1.3 2026-08-25 Claude WBS 1.2(素材マスタ)とWBS 1.3(通し回帰テスト)の完了を反映。テスト基盤の選定(OPEN-08)を決定として記録。追加の金銭コストを発生させない制約(CON-07)を11章に追加
1.2 2026-08-25 Claude Phase 1の対象を案A(素材追加業務の自動化)に確定。案BのWBSを削除しPhase 2へ移設。Phase 1全タスクのAI評価カテゴリを事前判定(5.4)。未決事項に状態を追加
1.1 2026-08-25 Claude 現在フェーズを表上で明示。Phase 1の対象決定をPhase 0の残タスクからPhase 1の起点タスク1.1へ移し、Phase 0を完了とした
1.0 2026-08-20 Claude 初版作成。Phase構成、WBS、成果物一覧、KPI体系、現在地を定義

1. はじめに

1.1 本書の目的

本書は、AquaDraft Ops Automationプロジェクトの全体像を示すことを目的とする。具体的には、何を、どの順序で、どこまでやるのか、そして今どこまで進んでいるのかを、一枚で追える形にまとめる。

要求分析書(ADO-RA-001)が「何が問題か」、要件定義書(ADO-RD-001)が「何を作るか」を扱うのに対し、本書は「どう進めるか」を扱う。

1.2 適用範囲

本プロジェクトの全期間、Phase 0からPhase 5までを対象とする。

ただし以下の2業務は、2026-08-30のオーナー判断により本プロジェクトの対象外とする。主たる運用業務の自動化が成立することを先とし、必要になった時点でオーナーが改めて指示する。

対象外とする業務 理由
ドメインとサーバーの契約更新 主たる運用業務の自動化を先に成立させるため
アフィリエイトと収益の管理 同上。主たる運用が回ることを前提とする

1.3 対象読者

  • プロジェクトオーナー(進行判断のため)
  • 本プロジェクトを外部から評価する読者(進め方そのものを検証の対象とするため)

1.4 関連文書

文書番号 文書名 位置づけ
ADO-RA-001 要求分析書 現行業務の分析と要求事項の定義
ADO-RD-001 要件定義書 機能要件・非機能要件・受入基準の定義
ADO-PP-001 プロジェクト計画書 本書。進め方とスケジュールの定義

2. プロジェクトの目的とゴール

2.1 目的

AIの能力を業務単位で正しく評価し、可能な限り人間の関与を外した状態でAquaDraftの運用を回す。その過程で得た判断とノウハウを、資格に代わる実績として残す。

2.2 最終ゴール

オーナーがいなくてもAquaDraftの運営が回る状態にする。

2.3 ゴールの判定基準

要件定義書9章の受入基準AC-01からAC-08を満たした状態をもって達成とする。とくにAC-08(自動化を見送った、または人間へ戻した業務について、判断理由が記録されていること)は、自動化の達成度ではなく判断の記録を問うものであり、本プロジェクトの目的に直接対応する。

2.4 このプロジェクトが検証していること

「AI時代にIT業界で求められるのは、AIの能力を見極めて業務へ組み込む判断力である」という仮説を、実在するサービスの運用で検証する。仮説が外れた業務、つまり自動化を試みて人間に戻した業務も、検証結果として等しく記録する。

3. 推進体制

役割 担当 権限範囲
プロジェクトオーナー・最終承認者 オーナー 本番反映の可否、公開判断、素材のクオリティ判定、セキュリティ関連の最終判断
実行・分析・自動化設計 Claude 業務分析、自動化の設計・実装、レポート生成、下書き作成、AI評価カテゴリの判定

対象システムは、AquaDraft本体、AquaDraft公式ブログ、アクセス解析基盤、ソースコードリポジトリ一式である。

本表は分業のための体制表ではない。関与する人間は1名のみであり、これは現時点で人間側に残っている役割の棚卸しである。プロジェクトが進むほどオーナーの担当欄が小さくなることを、進捗の指標とする。

4. 全体スケジュール

4.1 なぜ日付を置かないか

本計画には期日を置かない。オーナーは2026年8月から平日日中の稼働ができず、作業可能な時間が夜間と週末に限られる。加えて、AIの利用枠という時間以外のボトルネックがある(制約条件CON-01およびCON-02)。

守れない日付を並べても計画としての意味がないため、各Phaseには期日ではなく完了条件を置き、それを満たした時点で次へ進む方式とする。

4.2 Phase構成

Phase 名称 目的 主な成果物 発信 状態
Phase 0 企画・要求分析 何が問題で何を作るかを確定する 要求分析書、要件定義書、プロジェクト計画書 プロローグ、実践編#1 完了
Phase 1 最初の自動化 1つの業務を実際に自動化し、仕組みを通しで動かす 素材追加業務の自動化一式、通し回帰テスト 実践編#2 進行中
Phase 2 検知と起票の自動化 人間の目視に依存している検知経路を機械に置き換える 稼働監視、課題の自動起票、改善案の下書き生成、週次運用レポート、保守・継続業務の検知と発生時報告 実践編#3 未着手
Phase 3 発信業務の自動化 素材マスタから告知と記事の下書きを自動生成する 告知文生成、辞典記事の下書き生成、リリースノート生成 実践編#4 未着手
Phase 4 監視・通知・例外処理 自動処理が失敗しても業務が止まらない状態にする 通知の仕組み、例外処理ルール、フォールバック定義 実践編#5 未着手
Phase 5 効果測定と実績証明 どこまで人間が外れたかを測り、ノウハウを言語化する 効果測定レポート、実績証明パッケージ 連載完結記事 未着手

色が付いている行が、本書の最終更新時点で進行中のPhaseである。現在はPhase 1に入っているが、後述のとおり最初の起点タスクで止まっている。

4.3 各Phaseの完了条件

Phase 完了条件
Phase 0 要求分析書と要件定義書が作成され、全要求が要件へ展開されていること
Phase 1 対象業務が実際に自動で流れ、素材マスタを変更したときに通し回帰テストが手元で自動的に走ること。オーナーの関与が承認のみに縮小されていること
Phase 2 不具合と異常の検知がオーナーの目視に依存しなくなり、課題が自動で起票されること
Phase 3 素材追加1件から、対象媒体分の告知文と記事の下書きが自動生成されること(受入基準AC-05)
Phase 4 自動処理の失敗が検知され、フォールバックへ切り替わり、業務が停止しないこと(NFR-102、NFR-104)
Phase 5 受入基準AC-01からAC-08の充足状況が測定され、レポートとして公開されていること

4.4 Phase 1の対象の決定

Phase 1で何を自動化するかは、2026-08-25にオーナーが案A(素材追加業務の自動化)を採用すると決定した(WBS 1.1、未決事項OPEN-01)。判断の経緯を残すため、検討時の2案を以下に併記する。

案 対象業務 主な要件ID 先に着手する利点 懸念
案A 素材追加業務の自動化 FR-101からFR-104、FR-201 影響度が最も高い課題(ISS-001)に直接効く。素材マスタが他機能の前提になっているため、後続の設計が単純になる 工程数が多く、最初のPhaseとしては重い
案B 週次運用レポートの自動生成 FR-301からFR-303 独立して作れるため着手が軽く、仕組みを一巡させやすい 集約対象がまだ存在せず、報告する中身が乏しい

要件定義書11章および本書は案Aを推奨しており、決定はこの推奨どおりとなった。推奨の理由は3点である。

  • 課題の影響度が最も高く、かつ現在の主業務である
  • 素材マスタ(FR-101)が告知文生成、辞典記事生成、描画性能の記録すべての材料元になっており、先に作ると後続が単純になる
  • 週次運用レポートは集約先であり、集約対象がない段階で作っても報告する内容が乏しい

ただし案Aは、素材追加だけを自動化して動作確認を人手に残すと、自動化した分だけ確認の負荷がオーナーへ集中してかえって悪化する。これを避けるため、通し回帰テスト(FR-201)を並行して整備することを採用の条件とする。この条件はWBS 1.3として組み込んである。

4.5 決定によるPhase 2以降の組み替え

案Aの採用にともない、以下のとおり確定した。

対象 組み替え
週次運用レポート(FR-301からFR-303) Phase 2へ移す。Phase 2は検知の自動化と集約の両方を担う
週次運用レポートの配信先(OPEN-07) 決定の期限をPhase 2へ移す

5. タスク一覧(WBS)

Phase 0とPhase 1は個別タスクまで分解する。Phase 2以降は、着手時点の状況によって内容が変わるため、本書ではPhase単位までの記載にとどめ、各Phaseの開始時に分解する。段階的詳細化の方針を採る。

5.1 Phase 0(完了)

WBS タスク 成果物 状態
0.1 要望の言語化 実践方針とゴールの確定 完了
0.2 現行業務の棚卸し 業務一覧BIZ-01からBIZ-18、素材追加13工程の可視化 完了(2026-08-30に3件を追補)
0.3 AI評価基準の設計 4カテゴリの判定基準 完了
0.4 自動化分類ルールの設計 分類AからEと承認ルール 完了
0.5 課題の洗い出しと構造化 課題ISS-001からISS-022 完了(2026-08-29と2026-08-30に10件を追補)
0.6 要求事項の定義 要求REQ-001からREQ-033 完了(2026-08-30に9件を追補)
0.7 要求分析書の作成 ADO-RA-001 完了
0.8 機能要件・非機能要件の定義 FR 35件、NFR 26件 完了(2026-08-30にFR 11件を追補)
0.9 要件定義書の作成 ADO-RD-001 完了
0.10 プロジェクト計画書の作成 ADO-PP-001(本書) 完了

2026-08-30の見直しで、Phase 0の成果物である業務一覧に3件の漏れが見つかった。依存パッケージの更新と脆弱性対応、バックアップと復旧、掲載応募以外の問い合わせ対応である。いずれも現在まったく実施していない業務であり、実施していないがゆえに棚卸しの網から落ちていた。追補の内容は要求分析書1.1と要件定義書1.1へ反映済みである。

Phase 0の状態は完了のままとする。ただし、完了と判定した時点の成果物が不完全だった事実は記録として残す。棚卸しの網羅性をどう担保するかは、本プロジェクトが検証している論点(2.4)そのものであり、隠すと検証にならないためである。

5.2 Phase 1の起点

Phase 1以降の分岐は、この1件で確定した。

WBS タスク 成果物 状態
1.1 Phase 1で自動化する対象の決定(OPEN-01) 決定記録(4.4。案Aを採用) 完了

5.3 Phase 1のタスク(採用案=案A 素材追加業務の自動化)

WBS タスク 対応要件 依存 状態
1.2 素材マスタの設計と構築 FR-101 1.1 完了(2026-08-25)
1.3 通し回帰テストの実装 FR-201 1.1 完了(2026-08-25)
1.4 回帰テストの自動実行 FR-202 1.3 完了(2026-09-01)
1.5 既存素材との差分抽出 FR-103、FR-104 1.2 実装済み(未実行。2026-08-29)
1.6 素材候補の調査の自動化 FR-102 1.5 完了(2026-09-01)
1.7 優先順位付けルールの実装 FR-104 1.5、1.6 完了(2026-09-01)
1.8 クオリティ判定の承認フロー FR-106 1.2 実装済み(未実行。2026-08-29)
1.9 実行ログの記録 FR-502 1.1 実装済み(未実行。2026-08-27)
1.10 タスク起票と評価カテゴリの記録 FR-501 1.9 未着手
1.11 実践編#2の執筆と公開 連載記事 1.2から1.10 未着手

案Bのタスク一覧は、案Aの採用にともないPhase 2へ移設した(4.5)。Phase 2の開始時に段階的詳細化の手順で分解する。

WBS 1.4から1.9の状態は、2026-08-30にリポジトリの実体と突き合わせて訂正した。版数1.3の時点では1.4が「次に着手」、1.5から1.9が「未着手」と書かれていたが、実際には1.4、1.5、1.8、1.9が実装され、1.7も一部が実装されていた。着手と完了のたびに本書へ反映していなかったため、台帳と実物が食い違ったままになっていた。

本プロジェクトの成果物は、AquaDraftのリポジトリへ置かない。自動化は運用の話であり、アプリ本体のコードではないためである。これはセキュリティと管理の両面からオーナーが定めた方針であり、道具も、その入力データも、実行ログも、回帰テストも同様に扱う。成果物は手元に置き、公開はWordPress上の本書と連載記事で行う。

これにともない、運用の変更履歴はWBS 1.9の実行ログに残す。何をいつ変えたか、オーナーが何を承認し何を却下したかを、1行1件で手元のログへ追記していく。リポジトリの履歴に頼らないため、このログが変更履歴の唯一の記録場所になる。方針はオーナーが2026-09-01に決定した(「運用のコミット履歴は、ローカルでも記録できるだろ?で、必要ならローカルにログを残せ。」)。過去の作業分も同日に遡って記録した。

WBS 1.4は作り直しになった。回帰テストの自動実行を、リポジトリ側で動く仕組みとして実装していたためである。本プロジェクトでその手段を用いないことはオーナーから2026-08-18と2026-08-29に指示されており、私がその指示に反して独断で組み込んだものである。2026-09-01に破棄した。

作り直しは同日中に終わった。素材追加の通し実行の最後に組み込む形とし、素材を1件足す作業をすれば必ず走るようにした。型検査を先に通してから回帰テストを走らせ、落ちたときは終了コードで失敗を返す。結果は成功も失敗も実行ログへ1行残る。常駐する仕組みも、新しい設定も増やしていない。この形では道具の側だけを直したときには走らないが、素材マスタが書き換わる場面は素材追加の通し実行に限られるため、Phase 1の完了条件は満たす。

「実装済み(未実行)」としている1.5、1.8、1.9は、道具としては手元にあるが、素材追加1件が通しで流れる形にはまだ組み上がっていないという意味である。

WBS 1.6の前提である情報源と取得経路は、オーナーから2026-08-18、2026-08-27、2026-08-29の3回にわたって指示されており、決定済みである。WEB検索は追加候補となる素材そのものを知るための調査に用い、収集した画像を成果物へ流用しない。素材画像は参照したうえで生成し、生成物が参照元と別物になっていないかを見比べて確認する。本書は版数1.4までこれを「決定待ち」として記録していたが、これは誤りであり、版数1.5で完了に改めた。作成済みの水草と熱帯魚の候補リスト2件も、決定済みの経路にもとづく成果物としてそのまま用いる。

WBS 1.6と1.7は2026-09-01に実装した。1.6は、どのカテゴリを次に調べればよいかを在庫から出す道具と、調べた結果を受け取って形を検査してから保存する道具の2つに分けた。前者はカテゴリごとに、素材マスタの件数、まだ入っていない候補の件数、最後に調べた日を並べ、候補が3件を切っているカテゴリを理由つきで挙げる。後者は、参照ページの無い候補、言及数が参照ページ数を超えている候補、同じ名前が二重に入っている候補を弾く。画像は受け取らないし、保存もしない。

1.7は、要件定義書FR-104が定める順である人気の網羅、タイプ違いの網羅、ニッチの3層で並べる。言及数の降順にただ並べると上位が同じ系統で埋まるため、人気をひと通り押さえたあとに、まだ1件も入っていない型を埋める層を挟んでいる。オーナーが名指しした素材はこの3層より前に置く。1回に着手するのは1件から3件までで、範囲を外すと止まる。

実データで通した。石をWeb検索で3記事読み、挙げられていた25件を言及数つきで登録した。うち6件は素材マスタに既にあるものとして名寄せが拾い、残る19件が候補として並んだ。上位3件は溶岩石、黄虎石、風山石で、いずれも複数の記事が挙げていたものである。4件目から8件目には、いま素材マスタに1件も無い「サンゴ質」と「丸み」の型が入った。

WBS 1.2と1.3は2026-08-25に完了した。素材マスタは34件を1素材1レコードへ集約し、従来アプリ側に並んでいた4つの表(カタログ、重さ、重量指数、既定単価)を、このマスタからの導出へ置き換えた。通し回帰テストは19件で、移行前の値を凍結したうえで、既存素材の値が変わったときだけ落ちるようにしてある。素材を1件足しただけでは落ちない。移行の過程で、重量指数の設定漏れが7件見つかった。修正すると重量計算の結果自体が変わるため、本タスクでは直さず別件として切り出し、既知の一覧としてテストに固定した。8件目が出れば落ちる。この7件は2026-08-27に埋めた。重さと重量指数を型のうえで2つ1組として扱い、片方だけを書いた場合は型検査で止まるようにしてある。

5.4 Phase 1のAI評価カテゴリ事前判定

進行のルール9.2にもとづき、着手前に各タスクの評価カテゴリと自動化分類を宣言する。判定の妥当性はPhase完了時に検証し、外していた場合は理由とともに記録する(KPI 8.2)。

WBS タスク AI評価カテゴリ 自動化分類 判定の理由
1.2 素材マスタの設計と構築 高信頼 A 完全自動化 既存データの構造化は出力の正しさを機械的に検証できる
1.3 通し回帰テストの実装 高信頼 A 完全自動化 期待値が明確で、誤りはテスト自身の失敗として表面化する
1.4 回帰テストの自動実行 高信頼 A 完全自動化 定型実行であり判断を含まない
1.5 既存素材との差分抽出 高信頼 A 完全自動化 集合演算であり答えが一意に定まる
1.6 素材候補の調査の自動化 低信頼 C 条件付き自動化 情報源の妥当性と取得の可否に権利上の判断を含む。オーナーが決定した経路(5.3)以外では実行しない
1.7 優先順位付けルールの実装 中信頼 B AI補助 実装はできるが、重み付けの妥当性が運用者の意図に依存するため初回はオーナーが確認する
1.8 クオリティ判定の承認フロー 低信頼 D 人間確認必須 フローの実装は自動化するが、見た目の良し悪しの判定自体は自動化しない。要件定義書3.2の工程6としてオーナーに残す
1.9 実行ログの記録 高信頼 A 完全自動化 記録処理であり判断を含まない
1.10 タスク起票と評価カテゴリの記録 中信頼 B AI補助 カテゴリ判定が自己申告になるため、後から答え合わせが必要になる
1.11 実践編#2の執筆と公開 中信頼 D 人間確認必須 公開物であり、事実の正しさと表現の最終判断はオーナーの責任範囲(3章)

このうちWBS 1.7は中信頼のB AI補助と判定しており、初回の並び順はオーナーへ提示する。2026-09-01に石で出した並びを同日に提示し、この条件は満たした。WBS 1.6は低信頼のC条件付き自動化と判定しており、5.3で決定した経路の範囲で実行した。参照したのはWeb上の解説記事3件で、そこから読み取ったのは素材の名前と、何件の記事が挙げていたかだけである。画像は取得していない。

5.5 Phase 2以降

Phase 含まれる要件
Phase 2 FR-204(稼働監視)、FR-205(フィードバック受付)、FR-505(課題・改善案の下書き生成)、FR-503(判定見直しの記録)、FR-301からFR-303(週次運用レポート。案Aの採用により移設)、FR-601からFR-606(保守・継続業務と発生時報告)、FR-607(多言語の対応管理)、FR-608(辞典記事の陳腐化検知)、FR-611(公開ページの不具合検知)
Phase 3 FR-401(告知文生成)、FR-402(辞典記事の下書き)、FR-403(リリースノート)、FR-404(配信の実行管理)、FR-609(ヘルプ改訂の下書き生成)、FR-610(分類の抽出と整理案)
Phase 4 FR-304、FR-305(通知)、NFR-102(フォールバック)、NFR-104(失敗の検知)、例外処理ルールの整備
Phase 5 受入基準AC-01からAC-09の測定、効果測定レポート、実績証明パッケージ

FR-601からFR-606をPhase 2に置くのは、3業務がいずれも発生時点の報告を義務としているためである(要件定義書6.2)。通知の整備はPhase 4だが、報告義務を負う業務をPhase 4まで持ち越すと、それまでの期間はオーナーが事実を知らないまま処理が進む状態が続く。これを避けるため、検知を担うPhase 2へ前倒しする。

6. 成果物一覧

成果物 Phase 公開先 状態
要求分析書(ADO-RA-001) 0 WordPress 公開済み
要件定義書(ADO-RD-001) 0 WordPress 公開済み
プロジェクト計画書(ADO-PP-001) 0 WordPress 公開済み(本書)
素材追加業務の自動化一式(素材マスタ、候補調査、差分抽出、優先順位付け) 1 非公開(手元) 進行中
通し回帰テスト 1 非公開(手元) 実装済み(自動実行を組み込み済み)
稼働監視・課題自動起票の仕組み 2 非公開(手元) 未着手
保守・継続業務の運用一式(脆弱性検知、バックアップ、問い合わせ窓口) 2 非公開(手元)、WordPress 未着手
告知文・記事下書きの生成系 3 非公開(手元) 未着手
監視・通知システム、例外処理ルール一覧 4 非公開(手元)、WordPress 未着手
効果測定レポート 5 WordPress 未着手
実績証明パッケージ 5 WordPress 未着手
連載記事(プロローグから完結まで) 全Phase WordPress 進行中

文書と記事はWordPress上で管理する。自動化の道具とスクリプトは手元に置き、AquaDraftのソースコードリポジトリへは入れない。自動化は運用の話であり、アプリ本体のコードではないためである(10.2)。個人アカウント配下のクラウドストレージは使わない(NFR-505)。

7. マイルストーン

番号 マイルストーン 判定 状態
M0 何を作るかが文書として確定した 要求分析書と要件定義書の作成完了 達成(2026-08-20)
M1 1つの業務が自動で流れた Phase 1の完了条件を満たす 未達
M2 検知が人間の目視から外れた Phase 2の完了条件を満たす 未達
M3 素材追加1件から発信物が自動で出た 受入基準AC-05を満たす 未達
M4 自動処理が失敗しても業務が止まらなくなった Phase 4の完了条件を満たす 未達
M5 オーナーの関与が承認のみになった 受入基準AC-01を満たす 未達

M5の達成をもって最終ゴールの到達とみなす。

8. KPI体系

8.1 実績KPI(何を自動化したか)

指標 説明
自動化した業務の数 分類AからCへ移行した業務の件数
削減した作業時間 週あたりの削減時間
自動生成したレポート・下書きの数 累計件数
人間の確認・修正が不要だった自動処理の割合 出力をそのまま採用できた比率
オーナーの介在なしで完了したタスクの割合 最終ゴールに直結する指標

8.2 ノウハウKPI(何を学んだか)

指標 説明
AIの誤判定パターンの数と類型 どこで、どう間違えたかの分類
改善したプロンプト・仕組みの数 累計件数
あえて分類Eにした業務とその理由の数 自動化しないと決めた判断の記録
自動化を試みて人間へ戻した業務の数と理由 検証結果としての失敗の記録
評価カテゴリの判定を後から修正した回数 判定基準そのものの精度向上を測る

8.3 発信KPI(何を伝えたか)

指標 説明
連載記事数 累計本数
公開した構成図・仕組みの数 累計件数
記事経由の反応 コメント、問い合わせ等

ノウハウKPIには、失敗を数える指標を意図的に含めている。うまくいった話だけを並べても、判断力の証明にはならないためである。

9. 進行のルール

9.1 タスク処理フロー

すべてのタスクは、要件定義書3.3に定める9ステップ(起票、影響度・リスク評価、実施方針決定、承認、実施、エビデンス記録、検証、完了報告、振り返り)に従って処理する。

とくに第2ステップのAI評価カテゴリ判定は、着手前に必ず実施する。判定を省略したタスクは、結果が良くても本プロジェクトの成果として数えない。

9.2 Phaseの進め方

順 実施内容
1 Phase開始時に、対象タスクを個別へ分解する(段階的詳細化)
2 各タスクにAI評価カテゴリと自動化分類を付与する
3 実装し、実行ログを残す
4 Phaseの完了条件(4.3)を判定する
5 実践編の記事として公開する。誤判定と手戻りもそのまま書く
6 評価カテゴリと自動化分類の妥当性を見直し、本計画書を改版する

9.3 移行の原則

自動化は業務単位で段階的に切り替える。一括切替は行わない。切替前後で同一の成果物が得られることを確認してから手作業を廃止し、手作業の手順は記録として残していつでも戻せるようにする(NFR-401からNFR-403)。

10. 現在地

10.1 完了していること

  • Phase 0の全タスクが完了し、Phase 0を完了と判定した
  • 要求分析書、要件定義書、プロジェクト計画書の3文書を公開済み
  • 課題22件、要求33件、機能要件35件、非機能要件26件、受入基準9件を定義済み
  • マイルストーンM0を達成
  • Phase 1で自動化する対象を案A(素材追加業務の自動化)に決定した(2026-08-25、WBS 1.1)
  • Phase 1の全タスクについてAI評価カテゴリを事前判定した(5.4)
  • WBS 1.2 素材マスタの設計と構築、WBS 1.3 通し回帰テストの実装を完了した(2026-08-25)
  • 回帰テストの基盤を決定した(OPEN-08)。追加の依存パッケージを持たないNode標準のテスト機構を採用した
  • 運用の変更履歴を手元の実行ログへ残す方針をオーナーが決定した(2026-09-01)。過去の作業分も遡って記録済み
  • WBS 1.4 回帰テストの自動実行を、素材追加の通し実行へ組み込む形で完了した(2026-09-01)
  • WBS 1.6 素材候補の調査の自動化と、WBS 1.7 優先順位付けルールの実装を完了した(2026-09-01)
  • 石の候補25件を実データとして登録し、次に着手する3件が出るところまで通した(2026-09-01)
  • 業務一覧の洗い出し漏れ3件を追補し、要求分析書と要件定義書へ反映した(2026-08-30)
  • 対象外とする2業務をオーナーが決定した(2026-08-30。1.2)

10.2 止まっていること

Phase 1で止まっている点は次のとおりである。

止まっている点 内容 解ける条件
素材を1件も通しで流していない 道具はそろい、機械が担当する工程はすべてつながった。まだ実際に1件を最初から最後まで流していない 素材を1件、通しで流すこと
追補した3業務が未着手 依存パッケージの更新と脆弱性対応、バックアップと復旧、一般の問い合わせ対応。いずれも自動化以前に業務そのものが存在しない Phase 2の着手

版数1.4では、素材候補の取得経路が未決であることを3つ目の理由として挙げていた。これは本書の誤りである。経路はオーナーから3回にわたって指示されており、決定済みであった。指示を決定として記録しないまま「決定待ち」に置いていたため、回答済みの事項を待ちタスクとして計上し、本来動かせるWBS 1.6を止めていた。版数1.5で是正した。

版数1.5では、成果物をリモートへ反映していないことを最大の停滞理由として挙げ、その承認をオーナーに求めていた。これも本書の誤りである。本プロジェクトでリポジトリを用いないことはオーナーが指示済みであり、反映という工程はそもそも存在しない。私が指示に反してリポジトリへの反映を前提に組み立て、その未実施を停滞理由として記録していた。版数1.6で削除した。

版数1.9では、優先順位の初回確認と、Forge起動および3Dモデル化を止まっている理由として挙げていた。これも本書の誤りである。初回の並びは同日にオーナーへ提示しており、待ちではない。Forgeでの生成と3Dモデル化は、5.3でオーナーが決定した経路にはじめから含まれている工程であり、欠落ではない。決定済みの事項を待ちとして数え、完了しているWBS 1.6と1.7の直後に新しい止まりどころを立てていた。版数1.10で撤回した。

2026-08-29と2026-08-30の2日間について、Phase 1の完了条件に向けた進捗は無い。手を動かした内容はあるが、素材追加1件が通しで流れる状態には届いておらず、完了条件に近づいていない。この2日で確定したのは、業務一覧の漏れ3件、対象外の2件、そして台帳と実物が食い違っていたという事実である。

10.3 直近の予定

順 実施内容
1 石の上位3件から素材を1件、通しで流す
2 WBS 1.10 タスク起票と評価カテゴリの記録を整備する
3 WBS 1.11 実践編#2を書く

11. 前提条件・制約条件

要求分析書8章のPRE-01からPRE-05、およびCON-01からCON-06を継承する。あわせて、本書でCON-07を追加した。計画上とくに影響が大きいものを以下に再掲する。

番号 内容 計画への影響
CON-01 オーナーは平日日中に稼働できず、作業時間が夜間と週末に限られる 期日を置かず完了条件で管理する(4.1)
CON-02 AIの利用枠が時間以外のボトルネックになる 素材追加1件あたりの処理を1日分の枠に収める(NFR-201)
CON-06 関与する人間は1名のみ 保守が1名で成立する複雑度に収める(NFR-303)
CON-07 本プロジェクトは追加の金銭コストを発生させない範囲で構築する。有料サービスの利用が必要になった場合は、着手前にオーナーの承認を得る 既存の契約と手元の環境で完結する手段を優先する。無償の範囲で足りない選択肢は、採否をオーナーが判断する

CON-07は本書で追加した制約である。ここまでのPhase 1は、追加の依存パッケージも有料サービスも用いずに構築している。今後コストが発生しうる箇所として、3Dモデル化に用いる外部サービス(OPEN-05)と、無人での定期実行に切り替えた場合の従量課金の2点を認識している。いずれも着手前にオーナーへ提示し、承認を得るまで実行しない。

12. 変更管理

本書は完成した計画ではなく、進行に応じて改版される文書である。以下の場合に改版する。

契機 改版内容
Phaseの完了 状態、マイルストーン、現在地を更新する
未決事項の決定 該当箇所を確定内容へ書き換え、決定理由を残す
Phaseの順序変更 4.2、4.5、5章を組み替える
自動化を人間へ戻す判断 該当タスクの状態と理由を記録する。取り消し線で消さず、判断の履歴として残す

改版のたびに改訂履歴へ追記し、何をなぜ変えたかを追えるようにする。計画が変わったこと自体を隠さないことを方針とする。

13. 未決事項

要求分析書9章および要件定義書11章の未決事項を継承する。本計画で追跡する未決事項を以下に一覧化する。

番号 未決事項 影響範囲 決定者 状態
OPEN-01 Phase 1で最初に自動化する対象 Phase 1以降のすべて オーナー 完了(2026-08-25。案Aを採用)
OPEN-02 素材追加の頻度目標を維持するか見直すか Phase 1の作り込み度合い オーナー 未着手
OPEN-03 利用者フィードバックの受付経路 Phase 2 オーナー 未着手
OPEN-04 描画性能の許容閾値 Phase 1、Phase 3 Claudeが計測しオーナーが承認 未着手
OPEN-05 3Dモデル化に用いる外部サービスの自動連携可否 Phase 1 Claudeが調査しオーナーが承認 決定待ち
OPEN-06 各媒体への配信を自動実行するか下書き生成までに留めるか Phase 3 オーナー 未着手
OPEN-07 週次運用レポートの配信先 Phase 2 オーナー 未着手
OPEN-08 回帰テストに用いるテスト基盤の選定 Phase 1 Claudeが案を作成しオーナーが承認 完了(2026-08-25。追加の依存パッケージを持たないNode標準のテスト機構を採用)
OPEN-09 素材候補の調査に用いる情報源と取得経路 Phase 1(WBS 1.6の前提) オーナー 完了(2026-08-29。オーナーが経路を指示。本書への反映は2026-09-01)
OPEN-10 前提を欠いたまま作成した素材候補リスト2件の扱い Phase 1(WBS 1.6) オーナー 完了(2026-09-01。OPEN-09が決定済みであったため前提は欠けておらず、そのまま用いる)
OPEN-11 運用自動化の成果物をリポジトリへ置くか Phase 1の完了条件 オーナー 完了(2026-09-01。置かない。自動化は運用の話でありアプリ本体とは無関係なため、道具もテストもリポジトリへ入れず手元に置く)

以上