夕暮れの砂丘に立つ、曲刀を持った剣士の影と大きな月

ハンマーフェルとレッドガードとは?エルダースクロールズ6『センチネル』の舞台をシリーズ初心者向けに解説

スカイリムの続編『The Elder Scrolls VI: Sentinel(センチネル)』のタイトルが発表され、海外のファンのあいだでは「舞台はハンマーフェルで決まりだろう」という声が一気に広がっています。センチネルとは、エルダースクロールズの世界にある砂漠の国「ハンマーフェル」の港町の名前だからです。

とはいえ、スカイリムから遊び始めた人にとって、ハンマーフェルはなじみの薄い場所かもしれません。スカイリムの中では名前が出てくる程度で、実際に訪れることはできないからです。

この記事では、ハンマーフェルがどんな国で、そこに住むレッドガードがどんな民なのかを、シリーズを遊んだことがない人にもわかるように解説します。続編の発表そのものについてはセンチネル発表のまとめ記事を、いまからスカイリムを遊ぶ人は版の選び方の記事もあわせて読んでみてください。

この記事のポイント

  • ハンマーフェルは、タムリエル大陸の西にある砂漠と海の国
  • 住んでいるのは、剣の腕を何よりも大切にする「レッドガード」という民
  • レッドガードは、いまは沈んでしまった西の大陸から海を渡ってきた
  • センチネルはハンマーフェルの北の海辺にある大きな港町
  • 過去の作品やオンライン版のESOで、ハンマーフェルを実際に歩くことができる

先にお断り

続編の舞台がハンマーフェルだと公式に発表されたわけではありません。タイトルとティザー映像から、そう考えるのが自然だという段階です。この記事で紹介するのは、これまでのシリーズで語られてきた設定です。

ハンマーフェルはどこにある?タムリエルの西の砂漠の国

夕方の光に照らされた、地層の重なる赤い岩の峡谷

エルダースクロールズのシリーズは、「タムリエル」という大陸を舞台にしています。タムリエルはいくつもの国に分かれていて、作品ごとに舞台になる国が変わるのがこのシリーズの特徴です。スカイリムは大陸の北にある雪の国、前作のオブリビオンは大陸の中央にある「シロディール」という国が舞台でした。

ハンマーフェルは、そのタムリエルの西の端にある国です。スカイリムとは東側で国境を接しています。国土の多くは乾いた砂漠や荒れた岩山で、海岸沿いにはいくつもの港町が並んでいます。雪と針葉樹の森のスカイリムとは、景色がまったく違います。

国位置主な景色舞台になった作品
スカイリム北雪山・針葉樹の森スカイリム
シロディール中央森・草原・湖オブリビオン
モロウウィンド北東火山・巨大なキノコの森モロウウィンド
ハイロック北西森・城の多い土地ダガーフォール(一部)
ハンマーフェル西砂漠・岩山・港町ダガーフォール(一部)、Redguard

ハンマーフェルの主な地方

ハンマーフェルの中にも、地方ごとにさまざまな景色があります。オンライン版の『エルダー・スクロールズ・オンライン(ESO)』で描かれた地方を中心に、代表的なものを紹介します。

  • アリクル砂漠:ハンマーフェルを象徴する広大な砂漠です。センチネルの街もこの地方の海辺にあります。スカイリムで出会う「アリクルの戦士」の名前もここから来ています。
  • バンゴライ:ハンマーフェルの北東、ハイロックとの境にある山がちの地方です。古い砦や城が多く残っています。
  • ストロス・エムカイ:ハンマーフェルの南西の海に浮かぶ島です。1998年の作品『Redguard』の舞台になりました。
  • クラグローン:ハンマーフェルの東にある荒れた高地で、星座にまつわる不思議な遺跡が残る場所として描かれています。

砂漠の国の暮らしと景色

ハンマーフェルと聞くと一面の砂漠を想像するかもしれませんが、シリーズで描かれてきたのはもう少し変化に富んだ土地です。内陸には砂丘や乾いた岩山が広がり、そのあいだに水の湧くオアシスや、川沿いの緑の土地が点在しています。海沿いには、交易でにぎわう港町や漁村があります。

ESOのアリクル砂漠では、白い砂岩でできた建物や、日差しをさえぎる布の屋根、ヤシの木の並ぶ広場など、スカイリムとはまるで違う街並みを見ることができます。砂漠の中には古い時代の遺跡も多く、そこには昔の住人が残した謎や宝が眠っている、というのもこのシリーズらしいところです。

スカイリムで冒険の舞台になった「古代ノルドの墓」の代わりに、続編では砂に埋もれた遺跡や、海辺の洞窟が探検の中心になるのかもしれません。どんなダンジョンが用意されるのか想像してみるのも、発売を待つあいだの楽しみです。

スカイリムとハンマーフェルを比べてみる

前作の舞台スカイリムと、続編の舞台ハンマーフェルは、同じタムリエル大陸にありながら、ほとんど正反対の土地として描かれてきました。前作を遊んだ人にとってイメージしやすいように、違いを表にまとめます。

項目スカイリム(前作)ハンマーフェル(続編)
場所タムリエルの北タムリエルの西
気候雪と氷の寒い土地砂漠が広がる暑い土地
主に住む民ノルドレッドガード
代表的な景色雪山、針葉樹の森、石造りの砦砂丘、オアシス、海辺の港町
民の気質寒さに強く、勇ましい戦士剣の扱いにすぐれ、体力のある戦士

どちらも「戦士の国」という点は共通していますが、景色も暮らしもまったく違います。スカイリムで長く遊んだ人ほど、続編で砂漠の太陽の下を歩いたときに、新しい国へ来たという実感を強く味わえるはずです。もちろん、ここに書いた内容はこれまでのシリーズで描かれてきた姿なので、続編で細かい部分が変わる可能性はあります。

レッドガードとはどんな民か:剣を極める戦士の文化

強い日差しが照らす、砂岩の柱とアーチに囲まれた古い中庭

ハンマーフェルに住んでいるのは、「レッドガード」と呼ばれる人々です。エルダースクロールズの世界には、人間やエルフ、トカゲのような姿のアルゴニアン、猫のような姿のカジートなど、さまざまな種族がいます。レッドガードはその中の人間の種族のひとつで、褐色の肌をした民として描かれています。

レッドガードの一番の特徴は、剣の技を何よりも大切にする文化です。シリーズの設定では、かつてのレッドガードには剣の道をきわめる「剣歌い(ソードシンガー)」と呼ばれる戦士たちがいて、心から呼び出す光の剣を操ったと語られています。レッドガードという呼び名そのものが、強い戦士の民であることを表しているとも言われます。

ゲームの中でのレッドガード

スカイリムでは、主人公の種族としてレッドガードを選ぶことができます。レッドガードを選ぶと、最初から片手武器の扱いが得意な状態で始まり、毒にも強いという特徴があります。さらに、一時的に体力の回復が速くなる特別な能力も持っています。まさに「戦士の民」らしい性能です。

スカイリムの街の中にも、レッドガードの住人は何人も登場します。たとえばホワイトランの街には、何かと鼻につく口ぶりで有名な住人や、元傭兵の戦士などがいます。遊んだことがある人なら、「あの人もレッドガードだったのか」と思い当たる顔があるかもしれません。

スカイリムで出会える「アリクルの戦士」のクエスト

スカイリムを遊んだことがある人なら、ホワイトランの門の前で、ターバンを巻いた戦士たちが衛兵ともめている場面を見たことがあるかもしれません。彼らがハンマーフェルのアリクル砂漠から来た「アリクルの戦士」です。

このクエストでは、アリクルの戦士たちが、ある一人のレッドガードの女性を探してスカイリムまで来ています。一方、その女性は「自分は命を狙われている」と主人公に助けを求めてきます。どちらの言い分が正しいのか、主人公はどちらに味方するのかを選ぶことになります。

くわしい結末は伏せますが、このクエストの背景には、さきほど紹介したハンマーフェルとエルフの勢力との争いが関わっています。スカイリムの中で、ハンマーフェルの政治の一端にふれられる数少ない場面です。続編の予習として、いまのうちに遊んでおくのもおすすめです。

レッドガードの神々

レッドガードは、タムリエルのほかの人々とは少し違う神々を信じてきたとされています。シリーズの設定によると、レッドガードの神話には、空を司る鳥の姿の神や、道を切り開く戦士の神、世界を飲み込む大蛇の神などが登場します。帝国で広く信じられている「九大神」とは呼び名も性格も異なり、レッドガードの独自の歴史を感じさせます。

スカイリムでは、ノルドの神話や古代の竜の信仰が物語の大きな柱になっていました。続編でも、レッドガードの神話や古い信仰が物語に関わってくるとしたら、まったく新しい雰囲気の冒険になりそうです。

伝統を守る人々と、帝国になじんだ人々

レッドガードの社会には、大きく分けてふたつの考え方の流れがあるとされています。ひとつは、昔からの王家や伝統を大切にする人々。もうひとつは、タムリエルの帝国の文化を受け入れ、商いや交流を重んじる人々です。シリーズの中では、このふたつの立場がたびたびぶつかってきました。

続編で国の中の争いや政治が描かれるとしたら、こうした考え方の違いが物語の軸になる可能性もあります。もちろん現時点ではまったくの予想ですが、スカイリムで内戦の物語があったように、ハンマーフェルにも語るべき対立の歴史がたくさんあります。

海を渡ってきた民:沈んだ大陸ヨクダとハンマーフェルの歴史

夜明けの静かな湾と、岩場に立つ古い砂岩の灯台

レッドガードは、もともとハンマーフェルに住んでいた民ではありません。シリーズの設定では、タムリエルのさらに西の海の向こうに「ヨクダ」という大陸があり、レッドガードの祖先はそこで暮らしていたとされています。

ところがヨクダは、大きな災いによって海に沈んでしまいます。故郷を失った人々は船団を組んで東へ渡り、タムリエルの西の端、いまのハンマーフェルにたどり着きました。そこで先に住んでいた勢力を打ち破り、自分たちの国を築いていったと語られています。

はるか昔西の大陸ヨクダで暮らす剣の文化が育まれる
大きな災いヨクダが海に沈む人々は船団で東へ
上陸タムリエルの西の端に上陸戦いの末にハンマーフェルを築く
スカイリムの時代帝国から離れても戦い抜いた国エルフの勢力を自力で押し返す

ヨクダが沈んだ理由は、いまも謎のまま

ヨクダがなぜ沈んだのかについては、シリーズの中でもはっきりとは語られていません。古い書物の形でいくつかの言い伝えが残されているものの、どれが本当なのかはわからない、という扱いです。エルダースクロールズのシリーズでは、こうした「語り手によって話が違う」歴史がたくさんあり、それをあれこれ考察するのもファンの楽しみのひとつになっています。

続編でヨクダの謎に触れる場面があるのかどうかは、もちろんまだわかりません。ただ、ハンマーフェルが舞台になるなら、レッドガードの祖先の物語に何らかの形で光が当たる可能性はあります。海の向こうの失われた大陸というのは、物語の題材としてとても魅力的です。

伝説の剣士「剣歌い」

レッドガードの歴史を語るうえで、もう少しくわしく触れておきたいのが「剣歌い」です。シリーズの設定では、ヨクダの時代のレッドガードの中には、剣の道を一生かけてきわめる戦士たちがいたとされています。彼らは剣の技を一種の修行として磨き、最高の境地に達した者は、心の力で光の剣を呼び出すことができたと言われています。

ハンマーフェルにたどり着いたときに、先頭に立って戦ったのもこうした戦士たちだったと語られています。スカイリムでレッドガードが片手武器を得意とするのも、この剣の文化を受け継いでいるという設定があるからです。続編で剣の戦いがどう表現されるのかは、アクション面での大きな注目点になりそうです。

スカイリムの時代のハンマーフェル

スカイリムの物語とも関わりが深いのが、少し前に起きた「大戦」です。スカイリムの時代の少し前、タムリエルの帝国と、エルフの国々がまとまった勢力「アルドメリ自治領(サルモール)」との間で大きな戦争がありました。

帝国はこの戦争を終わらせるために、エルフ側と不利な条約を結びます。その条約には、ハンマーフェルの土地の一部をエルフ側に渡すという内容が含まれていました。ハンマーフェルはこれを受け入れず、帝国から離れて戦い続け、最終的には自分たちの力でエルフの勢力を追い出したとされています。

スカイリムの中で、帝国軍やストームクロークの兵士がハンマーフェルの話をするのを聞いたことがある人もいるかもしれません。帝国に頼らず独立を守った誇り高い国、というのがスカイリムの時代のハンマーフェルの姿です。この帝国やエルフとの関係が続編でどう描かれるのかも、ファンの大きな関心ごとになっています。

センチネルの街と、イリアック湾

灯りがともる夜の砂漠の港町で、砂岩のドーム屋根とヤシの木、石の桟橋につながれた木造船が見える

続編のタイトルになった「センチネル」は、ハンマーフェルでもっとも大きな都市のひとつです。ハンマーフェルの北側、イリアック湾という大きな湾に面した港町で、古くから王国の都として栄えてきました。

イリアック湾は、ハンマーフェルと北のハイロックという国にはさまれた湾です。湾のまわりには大小たくさんの王国や都市が集まっていて、昔から貿易や政治の駆け引きがさかんな地域として描かれてきました。1996年の作品『ダガーフォール』は、まさにこのイリアック湾一帯を舞台にしたゲームです。

「センチネル」という名前の意味

英語の「sentinel(センチネル)」は、「見張り」や「番兵」という意味の言葉です。湾の入り口に面し、海から来る船を見張るように建つ港町には、ぴったりの名前だと言えます。シリーズの中では街の名前として使われてきた言葉ですが、続編のタイトルとして見ると、「何かを見張る者」「何かを守る者」という意味も重ねられているのではないか、と考えるファンもいます。

エルダースクロールズのナンバリング作品は、これまで「アリーナ」「ダガーフォール」「モロウウィンド」「オブリビオン」「スカイリム」と、場所や世界にまつわる言葉が副題になってきました。そのうちダガーフォールは、イリアック湾にある街の名前です。今回のセンチネルも、街の名前をそのまま副題にしたという点で、ダガーフォールとよく似た付け方になっています。

ダガーフォールとのつながり

ダガーフォールの物語には、センチネルの王家も深く関わっていました。ゲームの終わり方は複数あり、どの勢力に味方するかでイリアック湾の運命が変わる作りになっていました。シリーズの設定では、その後の時代にこの地域の勢力図は大きく塗り替わったとされています。

続編のティザー映像には、ハンマーフェルの女王に仕える司祭の言葉が使われていました。センチネルの王家が物語の中心になるのかどうかは、まだわかりません。ただ、30年前のダガーフォールで描かれた土地に、最新の技術でもう一度戻ってくるとしたら、古くからのファンにとってはたまらない展開です。

公式映像:Bethesda Softworks公式YouTubeチャンネル「Celebrating 40 Years of Bethesda Game Studios」。映像の最後に、砂の中から巻物が現れるセンチネルのティザーが入っています。

「西の歪み」とは

ダガーフォールの複数の結末については、シリーズの中で面白い説明がされています。ダガーフォールの物語の終わりに、イリアック湾で「西の歪み(Warp in the West)」と呼ばれる不思議な出来事が起き、時間と空間がねじれたことで、複数の結末が同時に起きたことになったというのです。

その結果、イリアック湾にあった小さな王国の多くはまとめられ、いくつかの大きな国に整理されたと語られています。センチネルは、その中でも力を持った王国のひとつとして残りました。続編の舞台がイリアック湾一帯になるなら、この「歪み」のあとに地域がどう変わったのかが描かれるかもしれません。

シリーズの時代の流れ

エルダースクロールズの世界では、歴史が「第1紀」「第2紀」「第3紀」「第4紀」という大きな時代に分けられています。作品ごとにどの時代を描いているのかを整理すると、ハンマーフェルの見え方もわかりやすくなります。

時代主な作品ハンマーフェルの様子
第2紀エルダー・スクロールズ・オンライン、Redguard王国どうしの争いと、帝国の成り立ちの時代
第3紀ダガーフォール、モロウウィンド、オブリビオン帝国の一部として治められる。イリアック湾で「西の歪み」
第4紀スカイリム大戦のあと帝国を離れ、自力でエルフの勢力を退ける

続編がどの時代を描くのかは、まだ発表されていません。スカイリムより後の第4紀が舞台になるのか、それとも別の時代になるのか、ファンのあいだでも意見が分かれています。

港町が舞台なら、海の旅も?

センチネルが港町であることから、海外のファンのあいだでは「船での移動や海の冒険があるのでは」という期待も高まっています。イリアック湾には多くの島や海辺の街があり、船で行き来するのが自然な地域だからです。これもまだ予想の段階ですが、スカイリムとはまったく違う冒険になりそうだという期待は、タイトルを聞いただけでも十分に膨らみます。

これまでの作品で描かれたハンマーフェル

窓から光の差し込む部屋で、ひもで束ねた古い本が机の上に積まれている

実はハンマーフェルは、これまでにもいくつかの作品で舞台になってきました。いまからでも遊べるものを中心に、一覧で紹介します。

作品発売ハンマーフェルとの関わりいま遊ぶには
ダガーフォール1996年イリアック湾一帯が舞台。センチネルの街も登場Steamなどで無料配布
Redguard1998年ストロス・エムカイ島を舞台にしたアクションアドベンチャーパソコン向けにダウンロード販売あり
エルダー・スクロールズ・オンライン2014年〜アリクル砂漠、バンゴライ、ストロス・エムカイなどを歩けるパソコン・PS5・Xboxで現役
スカイリム2011年レッドガードの登場人物や、ハンマーフェルの話題が出てくる各機種で現役

『Redguard』はどんなゲームだったか

1998年の『Redguard』は、エルダースクロールズのシリーズの中でも少し変わった作品です。いつものように自分で主人公を作るのではなく、決まった主人公を操作するアクションアドベンチャーになっています。主人公はレッドガードの剣士で、行方不明になった家族を探して、ハンマーフェルの南西に浮かぶストロス・エムカイ島にやってきます。

島を自由に歩き回り、住人と話し、剣で戦いながら謎を解いていく作りで、レッドガードの文化や街並みが細かく描かれています。シリーズの中でハンマーフェルを正面から主役にした作品は、実はこの『Redguard』くらいしかありません。その意味で、センチネルは約30年ぶりに「レッドガードの国」を本格的に描く作品になるのかもしれません。

一番手軽なのはESO

いまハンマーフェルを実際に歩いてみたいなら、一番手軽なのはオンライン版のESOです。ESOはほかのプレイヤーと同じ世界で遊ぶオンラインゲームですが、ひとりで物語を進めることもできます。本体を買えば月額料金なしでも遊べるので、続編の舞台になりそうな土地を先にのぞいてみたい人には向いています。

ただし、ESOの物語はスカイリムより1000年ほど前の時代を描いています。そのため、続編の時代のハンマーフェルとは街の様子や勢力が違う可能性が高いです。「昔のハンマーフェルを見ておく」くらいの気持ちで遊ぶのがよいと思います。

ESOでは、最初に3つの「同盟」のどれかに所属して物語を進めます。ハンマーフェルが属しているのは、北のハイロックやオークの国と手を組んだ「ダガーフォール・カバナント」という同盟です。この同盟を選ぶと、物語の流れの中で自然とハンマーフェルの地方を訪れることになります。なお、追加の拡張コンテンツを買うと遊べる地方もあるので、どこまでが本体で遊べるかは購入前に確認しておくと安心です。

古い作品は「歴史の資料」として

ダガーフォールやRedguardは、さすがに30年近く前の作品なので、いまの感覚で遊ぶと操作や見た目に戸惑うと思います。ただ、シリーズの歴史を知る資料としてはとても貴重です。ダガーフォールは無料で手に入るので、少しだけ起動してイリアック湾の雰囲気を味わってみるのも面白い体験になります。

続編を待つあいだに楽しめること

最後に、ハンマーフェルやレッドガードのことをもっと知りたくなった人向けに、続編を待つあいだにできることをまとめておきます。

  • スカイリムでレッドガードを主人公にしてみる:片手剣を中心にした戦い方で、レッドガードの戦士になりきって遊べます。
  • アリクルの戦士のクエストを遊ぶ:ハンマーフェルの事情に触れられる、スカイリムの中の貴重な場面です。
  • ESOでアリクル砂漠を歩く:1000年ほど前の時代ですが、センチネルの街並みを実際に見られます。
  • ダガーフォールを少しだけ起動してみる:無料で手に入るので、イリアック湾の雰囲気を味わう資料として気軽に試せます。

シリーズの設定は、ファンがまとめた資料サイトにもくわしく整理されています。英語のサイトが中心ですが、気になる言葉を調べるときには頼りになります。代表的なのが、この記事でも参考にした「UESP」というサイトで、地名や人物、歴史の出来事が作品ごとに細かくまとめられています。

ただし、こうした設定は「ゲームの中の本や登場人物が語ったこと」から組み立てられているものが多く、語り手によって内容が食い違うことも珍しくありません。エルダースクロールズシリーズでは、作中の歴史書そのものが偏っていたり、まちがっていたりすることもわざと描かれています。続編で、これまで知られていた話とは違う事実が明かされる可能性も十分にあるので、設定は「いまわかっている範囲の話」として楽しむのがちょうどよいと思います。

この記事に出てきた言葉のミニ辞典

  • タムリエル:シリーズの舞台になっている大陸。いくつもの国に分かれている
  • ハンマーフェル:タムリエルの西にある砂漠と海の国
  • レッドガード:ハンマーフェルに住む、剣の文化を持つ人間の種族
  • ヨクダ:レッドガードの祖先が住んでいた、いまは沈んだ西の大陸
  • イリアック湾:ハンマーフェルとハイロックにはさまれた湾。センチネルはこの湾に面している
  • サルモール:エルフの勢力「アルドメリ自治領」を率いる集団。スカイリムでもたびたび登場する
  • ESO:オンライン版の『エルダー・スクロールズ・オンライン』。ハンマーフェルを実際に歩ける

まとめ

ハンマーフェルは、タムリエルの西にある砂漠と海の国で、剣を何よりも大切にするレッドガードの人々が暮らしています。レッドガードは沈んだ大陸ヨクダから海を渡ってきた民で、スカイリムの時代には帝国から離れても自分たちの力で国を守り抜いた、誇り高い国として描かれています。

続編のタイトルになったセンチネルは、そのハンマーフェルの北の海辺、イリアック湾に面した港町です。正式な舞台の発表はまだですが、これまでの設定を知っておくと、新しい情報が出たときの楽しさがぐっと増えます。次の発表を待つあいだに、スカイリムでレッドガードの住人に話しかけてみたり、ESOで砂漠を歩いてみたりしてはいかがでしょうか。

参考にした情報